手足口病

手足口病は、主に子どもに多く見られる感染症ですが、大人も感染することがあります。特徴的な症状として、手や足、口の中に水疱や発疹ができるのが特徴です。季節的に流行することが多く、正しい知識と適切な対処が必要です。本記事では、手足口病の原因や症状、治療法、予防方法まで詳しく解説し、疑問に答えるQ&Aもご用意しています。ぜひ最後までお読みください。

手足口病とは?原因と感染経路

手足口病は、エンテロウイルス科のウイルス(特にコクサッキーウイルスやエコーウイルス)によって引き起こされるウイルス感染症です。主に乳幼児や小児に多く発症しますが、免疫がない成人も感染することがあります。

感染経路は以下の通りです。

感染経路 詳細
飛沫感染 感染者の咳やくしゃみによる飛沫を吸い込むこと
接触感染 感染者の鼻水や唾液、発疹の水疱液に触れること
糞口感染 感染者の便に含まれるウイルスが手を介して口に入ること

手足口病の主な症状と経過

手足口病は、感染後3〜6日間の潜伏期間を経て発症します。主な症状は次の通りです。

症状 詳細
発熱 37.5℃〜39℃程度の軽度から中程度の発熱が数日間続く
口内の痛み・水疱 口の中(特に舌・頬の内側)に小さな水疱や潰瘍ができ、痛みや食事困難を引き起こす
手足の発疹・水疱 手のひらや足の裏、時に膝や肘にも赤い発疹や小さな水疱が現れる
全身倦怠感 だるさや食欲不振が見られることがある

症状は通常7〜10日で自然に改善しますが、重症化するとまれに脳炎や髄膜炎などの合併症を引き起こすこともありますので注意が必要です。

手足口病の治療方法とケアのポイント

手足口病はウイルス性のため、特効薬はありません。治療は主に対症療法となります。以下のケアが重要です。

  • 発熱時は解熱剤を使用する(小児用の適切な薬を医師に相談すること)
  • 口内の痛みがある場合は、冷たい飲食物で刺激を和らげる
  • 脱水症状を防ぐために水分補給を十分に行う
  • 発疹がある手足は清潔に保ち、掻きむしらないように注意する
  • 安静を保ち、無理をしない

感染期間は発症後1週間程度ですが、便中のウイルスは数週間排出されるため、手洗いを徹底し二次感染を防ぎましょう。

手足口病の予防法と注意点

手足口病を予防するために重要なのは、日常生活での基本的な衛生管理です。以下のポイントに気をつけましょう。

予防法 具体的な対策
手洗いの徹底 石鹸と流水でよく手を洗い、特にトイレ後や食事前は必ず行う
咳エチケットの励行 咳やくしゃみの際はティッシュや肘の内側で口・鼻を覆う
共用物の消毒 おもちゃやドアノブなど、手が触れる場所を定期的に消毒する
感染者との接触回避 感染者は発症後数日間は登園・登校を控えることが望ましい
免疫力アップ バランスの良い食事と十分な睡眠を心がける

よくある質問(Q&A)

Q1: 大人も手足口病にかかりますか?
A1: はい、免疫がない大人も感染しますが、子どもほど重症化しないことが多いです。
Q2: 手足口病はどれくらいで治りますか?
A2: 通常は7〜10日で自然に治りますが、症状が長引く場合は医師に相談してください。
Q3: 手足口病のワクチンはありますか?
A3: 現在、手足口病専用のワクチンはありません。予防は衛生管理が中心です。
Q4: 保育園や学校はいつから行ってもいいですか?
A4: 発症後数日間は登園・登校を控え、発熱や症状が落ち着いてから通い始めましょう。
Q5: どのような合併症が心配ですか?
A5: まれに脳炎や髄膜炎など重篤な合併症が起こることがあります。異変を感じたら早めに受診してください。

まとめ

手足口病は、乳幼児を中心に流行するウイルス感染症ですが、基本的な衛生対策をしっかり行うことで感染予防が可能です。症状は口内や手足に現れ、通常は軽症で自然に治りますが、痛みや発熱で辛い場合もあります。特効薬はないため、対症療法と十分なケアが大切です。もし症状が重い、または長引く場合は速やかに医療機関を受診してください。この記事が皆さまの健康管理のお役に立てれば幸いです。

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