霰粒腫

「まぶたにしこりができた…これって霰粒腫かも?」
そんな悩みをお持ちの方へ。霰粒腫は痛みがないことが多く、放置されがちですが、適切な対処が必要です。
本記事では、霰粒腫の原因や症状、治療方法、予防法、麦粒腫(ものもらい)との違いまで、わかりやすく解説します。

霰粒腫とは?

霰粒腫(さんりゅうしゅ)とは、まぶたにあるマイボーム腺という皮脂腺に炎症が起きて、脂がたまり袋状のしこりができる良性の腫瘍です。通常は痛みを伴わず、数週間〜数ヶ月かけて自然に小さくなることもあります。

霰粒腫の基本情報

名称 霰粒腫(さんりゅうしゅ)
分類 慢性の肉芽腫性炎症
主な原因 マイボーム腺の詰まり・炎症
主な症状 痛みのないしこり、腫れ
治療法 自然治癒、温罨法、点眼薬、手術

霰粒腫と麦粒腫(ものもらい)の違い

よく混同される霰粒腫と麦粒腫(ばくりゅうしゅ/ものもらい)は、発症原因と症状に明確な違いがあります。

項目 霰粒腫 麦粒腫(ものもらい)
原因 皮脂腺の詰まり 細菌感染
痛み 基本的にない 痛み・赤み・腫れを伴う
治療法 温罨法・経過観察・手術 抗生物質の点眼・内服薬

ポイント:痛みがあるかどうかが大きな見分けポイントです。

霰粒腫の主な原因

霰粒腫の主な原因は以下の通りです。

  • マイボーム腺の詰まり:まぶたにある皮脂腺が詰まり、分泌物が溜まる
  • 脂漏性皮膚炎や乾燥:皮脂の分泌バランスの崩れ
  • 不十分なアイメイクのクレンジング:アイラインやマスカラの残留が詰まりの原因に
  • コンタクトレンズの長時間使用:目元の衛生環境の悪化

霰粒腫の治療方法

霰粒腫は軽度なら自然に治ることもありますが、症状に応じた対処が必要です。

1. 自宅でできる対処法

  • 温罨法(おんあんぽう):清潔なタオルを40〜42℃のお湯で温め、まぶたに5〜10分あてる
  • 清潔を保つ:目元を清潔に保ち、アイメイクを控える

2. 眼科での治療

  • ステロイド点眼・軟膏:炎症の抑制に使用
  • 切開手術:しこりが長期間残る場合に実施

霰粒腫を予防するには?

霰粒腫は再発することもあるため、日頃のケアが重要です。

予防のポイント

  • メイクはしっかり落とす
  • まぶたを定期的に洗浄する(市販のまぶた洗浄シートも有効)
  • コンタクトレンズの使用時間を守る
  • 脂っこい食事やストレスに注意

よくある質問(Q&A)

Q1. 霰粒腫は放置してもいいの?

A. 軽度であれば自然に吸収されることもありますが、長期間しこりが残る場合や大きくなる場合は眼科を受診しましょう。

Q2. 手術は痛いですか?

A. 局所麻酔を使用するため手術中の痛みはほとんどありません。手術は短時間で終わることが多いです。

Q3. 再発することはありますか?

A. はい。まぶたのケアが不十分だと再発する可能性があります。日々の予防が大切です。

まとめ:霰粒腫は早期対処と予防が鍵

霰粒腫は、日常的なアイケアの見直しで予防できる病気です。痛みがないからといって放置せず、早めに対処することが重要です。

  • しこりに気づいたら温罨法で様子を見る
  • 症状が長引く場合は眼科へ
  • 再発防止には清潔・保湿・生活習慣の見直しが効果的

「しこりが気になる…」と感じたら、まずは温罨法から試してみてください。それでも改善しない場合は専門医の診察をおすすめします。

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