「朝起きたらまぶたが腫れている」「まばたきをすると痛い」そんな経験はありませんか?
それは「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)=ものもらい」かもしれません。
本記事では、麦粒腫の症状、原因、治療法から再発防止のための予防策まで、わかりやすく解説します。
知っておきたい正しいケア方法を確認しましょう。
麦粒腫(ものもらい)とは?
麦粒腫とは、まぶたのふちにある毛穴や汗腺、脂腺に細菌が感染して炎症を起こす病気です。
一般的には「ものもらい」「めばちこ」とも呼ばれています。
感染により赤く腫れ、痛みやかゆみを伴うことが多いです。
名称 | 説明 |
---|---|
麦粒腫(ばくりゅうしゅ) | まぶたの毛穴や腺に細菌が感染し炎症を起こす |
ものもらい | 麦粒腫の俗称(地域により「めばちこ」「めいぼ」とも) |
麦粒腫の原因は?
麦粒腫の主な原因は、細菌の感染です。特に多いのが「黄色ブドウ球菌」という皮膚常在菌で、まぶたをこすったり、メイクを落とさずに寝るなど、目元の衛生状態が悪くなると発症しやすくなります。
- 手指が汚れている状態で目をこする
- アイメイクの落とし残し
- コンタクトレンズの不適切な使用
- 疲労・睡眠不足で免疫力が低下
麦粒腫の症状と経過
以下は麦粒腫の主な症状と進行の目安です。
症状 | 発症時期の目安 |
---|---|
赤く腫れる | 1日目〜2日目 |
痛み、かゆみを感じる | 2日目〜4日目 |
膿がたまる | 4日目〜5日目 |
自然に破れて治癒 | 5日目〜1週間程度 |
軽症の場合は自然治癒も期待できますが、痛みや腫れがひどい場合は眼科の受診をおすすめします。
治療法:市販薬?それとも眼科?
麦粒腫の治療は症状に応じて異なります。
- 軽症:ドラッグストアで市販されている抗菌目薬や軟膏を使用
- 中等度〜重症:眼科で抗菌目薬や抗生物質の内服薬を処方
- 膿がたまっている場合:切開して膿を出す処置が行われることも
注意:自分で膿をつぶすのはNG!感染を広げる原因になります。
再発防止のための予防法
麦粒腫は再発しやすいため、以下の予防策を日常に取り入れることが大切です。
- 手洗いを徹底し、目をこすらない
- 目元のクレンジングを丁寧に行う
- コンタクトレンズの取り扱いに注意
- 疲れをためず、免疫力を落とさない
- 枕カバーやタオルなどは清潔に保つ
Q&A:麦粒腫に関するよくある質問
- Q1. 麦粒腫は人にうつりますか?
- A. うつることは基本的にありませんが、目やにや膿に触れた手で他人の目に触れると稀に感染する可能性があります。清潔を保ちましょう。
- Q2. どのくらいで治りますか?
- A. 軽症であれば3〜7日程度で自然に治ります。症状が改善しない場合は早めに眼科へ。
- Q3. メイクはしてもいいですか?
- A. 治るまではアイメイクを避けましょう。悪化や感染のリスクがあります。
- Q4. 市販薬で治る?
- A. 軽い場合は市販の抗菌目薬で治ることもあります。ただし長引く場合は医師の診察を。
まとめ
麦粒腫(ものもらい)はよくある目のトラブルですが、放置すると悪化することもあります。
適切なケアと生活習慣の見直しで、予防と早期治療が可能です。
清潔を保ち、目の違和感を感じたら無理をせず眼科を受診しましょう。
目の健康は毎日のケアから。
大切な目を守るために、正しい知識と習慣を身につけましょう!