抗酸化食品で活性酸素を減らし肝臓を守る

活性酸素が大量に発生すると肝細胞を傷つける

活性酸素が私たちの体に深刻な影響を与えることが最近の研究でわかってきましたが、活性酸素は私たちの体内で否応なく発生しています。

というのも、化学工場の役割をしている肝臓が酸素を使って食物をエネルギーに変換する過程で、産業廃棄物のようにできてしまうのが活性酸素だからです。

肝臓には、有害物質の解毒やエネルギーの生成だけではなく、食品添加物などの化学物質や薬の分解など、さまざまな働きがあります。その一つ一つの化学反応の過程でも、活性酸素が発生するので、働きを辞めるわけにはいかない肝臓は、常に活性酸素の影響にさらされている臓器といえます。

活性酸素を発生させる主な原因

  • 過剰なストレス
  • 睡眠不足や不規則な生活
  • 急激な運動
  • 喫煙
  • 過度の飲酒
  • 肥満や脂肪肝
  • 糖尿病
  • 紫外線
  • 排気ガス
  • 食品添加物

抗酸化食品を積極的に摂取することで活性酸素を抑えよう

呼吸によって取り入れた酸素のうち、約2%がエネルギー生成などの過程で活性酸素に変わります。これは成人の場合だと、1年間で約2キログラムの量になると言われています。

実は活性酸素には、体内に侵入した病原菌や有毒物を破壊すると言う機能があります。必要以上に発生してしまった活性酸素は、細胞や遺伝子等を酸化させ、破壊していきます。

肝臓は活性酸素による攻撃(酸化ストレス)を止めるための抗酸化酵素を備えていますが、活性酸素が大量に発生すると不足してしまい結果として肝細胞が傷つけられてしまいます。

肝臓を活性酸素から守る治療法として、抗酸化療法がありますが、毎日の食事で積極的に抗酸化食品を摂取することも効果的です。

活性酵素を減らす抗酸化食品の一覧

ビタミンCを多く含む食品

食品名目安量含有量(mg)
菜の花1/2束(100g)130
赤ピーマン1/2個(70g)119
黃ピーマン1/2個(70g)105
カリフラワー1/4個(61g)61
芽キャベツ5個(40g)64
1/2個(90g)63
ブロッコリー1/5個(50g)60
キウイフルーツ1個(85g)59

ビタミンEを多く含む食品

食品名目安量含有量(mg)
アーモンド20粒(28g)8.7
かぼちゃ1/8個(110g)5.6
うなぎ1串(100g)4.9
ひまわり油大さじ1(12g)4.7
モロヘイヤ1/2袋(50g)3.3
はまち1切れ(80g)3.3
メカジキ1切れ(100g)3.3
赤ピーマン1/2個(70g)3.0

βカロテンを多く含む食品

食品名目安量含有量(μg)
モロヘイヤ1/2袋(50g)5000
にんじん1/4本(50g)4550
かぼちゃ1/8個(110g)4400
明日葉3~4本(80g)4240
春菊1/2束(65g)2925
大根の葉1/2本(70g)2730
ほうれん草1/3束(60g)2520
小松菜1/4束(70g)2170

C型肝炎の場合は鉄分を含まない抗酸化食品を取ろう

有害な活性酸素から細胞を守る栄養素は、ビタミンE、ビタミンC、ビタミンB2、βカロテンなどがあり、これらを食品を抗酸化食品といいます。

特にビタミンCとビタミンEは強い抗酸化力を持ち、抗酸化ビタミンと呼ばれていますが、1つの栄養素を重点的に摂取するのではなく、それぞれを同時に摂取すると抗酸化作用がアップします。

抗酸化ビタミンは、緑黄色野菜やナッツ類などに多く含まれていますが、何の花や小松菜のように、同時に鉄を含んでいる食品もあります。C型肝炎の場合は鉄を控える必要があるので、鉄を含まない抗酸化食品を選んでください。

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