3.バランスの良い食事〜食物繊維〜

女性は注意!便秘も肝臓病の大敵

肝臓には有害物質を無毒化する解毒機能があります。

肝臓病になって肝機能が低下するということは、この解毒機能も低下することを意味しています。

すなわち肝臓病患者にとっては、体内に有害物質を溜め込まないことも非常に重要です。

そのためにも気をつけたいのが、女性がなりやすい便秘です。

私たちの腸内では、タンパク質を消化してアミノ酸に分解しますが、同時に有害物質のアンモニアが発生します。

アンモニアは、腸壁から吸収されて血管を通じて肝臓へと運ばれて無毒化されますが、一部は便やおならとともに体外へ排出されます。

便通が不規則な便秘になると、腸内で発生したアンモニアの解毒は、すべて肝臓の負担になります。

肝機能が低下している肝臓病患者にとっては、たかが便秘と言っても非常に大きな負担となるのです。

便秘は健康な人にとってもよくないものですが、肝臓病患者にとっては大敵といってもよいでしょう。

便秘にならないためには、食物繊維がたっぷりの食材を摂ることが大切です。

食物繊維には、水に溶ける水溶性と水に溶けない不溶性の2種類があります。

水溶性食物繊維は、ブドウ糖やコレステロールの呼吸を穏やかにして肝臓の負担を軽減。

高血糖や動脈硬化の防止にも効果的で、キャベツなどの葉菜や果物、海藻などに多く含まれています。

一方、不溶性食物繊維は、水分とともに有毒物質を吸収して排泄を促進。

根菜や穀物類、芋や豆に多く含まれています。

便秘予防には、直接的には不溶性のほうが効果的ですが、肝臓への負担軽減を考慮すれば、水溶性食物繊維もとても大切です。

次は「バランスの良い食事〜抗酸化食品〜」

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