ATP腸溶剤について
ATP腸溶剤は、アデノシン三リン酸二ナトリウム(ATP-2Na)を有効成分とする医薬品で、エネルギー代謝に関与し、様々な疾患に伴う症状の改善に用いられます。
主成分
- アデノシン三リン酸二ナトリウム(ATP-2Na)
分類
- 代謝賦活薬
効能・効果
- 下記疾患に伴う諸症状の改善
- 頭部外傷後遺症
- 心不全
- 調節性眼精疲労における眼調節機能の安定化
- 消化管機能低下のみられる慢性胃炎
用法・用量
- 通常、成人は1回40~60mgを1日3回経口投与します。
- 症状により適宜増減されます。
- 必ず医師の指示に従って服用してください。
- 腸溶錠なので、かまずに飲んでください。
副作用
主な副作用として、以下のものが報告されています。
- 消化器症状:悪心、食欲不振、胃腸障害、便秘傾向、口内炎
- 循環器症状:全身拍動感
- 過敏症:そう痒感
- 精神神経系症状:頭痛、眠気、気分が落ち着かない
- 感覚器症状:耳鳴
- その他:脱力感
重大な副作用は、現在のところ報告されていません。
その他
- 高齢者は、生理機能が低下している場合があるため、減量するなど注意が必要です。
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましいとされています。
- 小児等を対象とした臨床試験は実施されていません。
- ジピリダモールと併用する場合には注意が必要です。
注意事項
- この情報はATP腸溶剤の一般的な情報であり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
- 必ず医師または薬剤師の指示に従って服用してください。
- より詳しい情報が必要な場合は、添付文書をご確認いただくか、医師または薬剤師にご相談ください。