アコファイドについて
アコファイド錠は、機能性ディスペプシアの症状を改善するために用いられる処方薬です。機能性ディスペプシアとは、胃痛や胃もたれなどの症状が慢性的に続くにもかかわらず、内視鏡検査などで異常が見つからない病気です。アコファイドは、胃の運動機能を改善し、胃酸の分泌を調整することで、これらの症状を和らげます。
主成分
- アコチアミド塩酸塩水和物
分類
- 機能性ディスペプシア治療薬
- 消化管運動賦活薬
効能・効果
- 機能性ディスペプシアにおける食後膨満感、上腹部痛、早期満腹感
用法・用量
- 通常、成人には1回100mgを1日3回、食前に経口投与します。
- 患者さんの症状や状態に合わせて、医師が用量を調整することがあります。
- 必ず医師の指示に従って服用してください。
- 飲み忘れた場合は、気づいた時点でできるだけ早く1回分を服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は、忘れた分は服用せずに、次の服用時間に1回分を服用してください。2回分を一度に服用しないでください。
副作用
主な副作用として、以下のものが報告されています。
- 消化器症状:下痢、便秘、吐き気、嘔吐、腹痛、腹部膨満感、口渇、胸やけ、胃不快感、消化不良
- 肝臓:AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇、ビリルビン上昇などの肝機能異常
- その他:めまい、ふらつき、頭痛、倦怠感、動悸、発疹、かゆみ、白血球数減少
これらの症状が現れた場合は、医師または薬剤師に相談してください。
重大な副作用として、頻度は不明ですが、以下のものが報告されています。
- 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸: 肝臓の機能が急激に悪化し、重篤な状態に陥ることがあります。倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐、皮膚や白目が黄色くなるなどの症状が現れた場合には、直ちに服用を中止し、医師の診察を受けてください。
その他
- 高齢者: 一般的に高齢者は生理機能が低下しているため、状態を観察しながら慎重に投与する必要があります。
- 妊婦、産婦、授乳婦等: 妊娠中の女性、妊娠している可能性のある女性、授乳中の女性への投与は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ行われます。必ず医師に相談してください。
- 小児等: 小児等に対する安全性は確立されていません。
- 相互作用: 他の薬剤との飲み合わせによっては、アコファイドの効果に影響が出たり、副作用が強く現れたりする可能性があります。現在服用している薬がある場合は、必ず医師または薬剤師に伝えてください。特に、コリン作動薬やコリンエステラーゼ阻害薬との併用には注意が必要です。
- アコファイドは、機能性ディスペプシアの症状を改善する薬であり、原因療法薬ではありません。症状が改善しない場合は、医師に相談してください。
- 服用期間については、医師の指示に従ってください。自己判断で服用を中止したり、量を変更したりしないでください。
注意事項
- この情報はアコファイド錠の一般的な情報であり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
- 必ず医師または薬剤師の指示に従って服用してください。
- より詳しい情報が必要な場合は、添付文書をご確認いただくか、医師または薬剤師にご相談ください。
- 服用状況や体調の変化を医師に正確に伝えることが、安全かつ効果的な治療につながります。
- 薬は指示された方法で保管し、子供の手の届かないところに置いてください。
- 飲み残りの薬は適切に廃棄してください。