アシノンについて
アシノンは、有効成分にテプレノンを含む胃炎・胃潰瘍治療薬です。胃粘膜を保護し、修復を促進することで、胃の不快な症状を改善します。
主成分
- テプレノン
分類
- 胃炎・胃潰瘍治療薬
- 胃粘膜保護・修復薬
効能・効果
- 胃炎
- 胃潰瘍
用法・用量
- 通常、成人は1回50mg(アシノン錠50mgの場合)を1日3回、食後に経口投与します。
- 症状により適宜増減されます。
- 必ず医師の指示に従って服用してください。
副作用
主な副作用として、以下のものが報告されています。
- 消化器症状:便秘、下痢、吐き気、嘔吐、腹部膨満感、食欲不振、口渇、舌炎
- 皮膚症状:発疹、かゆみ
- 肝臓:AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇
- その他:めまい、頭痛、全身倦怠感、浮腫、女性化乳房(まれに)
重大な副作用は、現在のところ頻度は低いものの、肝機能障害などが報告されています。異常が認められた場合には、直ちに医師の診察を受けてください。
その他
- 高齢者では、生理機能が低下していることがあるため、慎重に投与する必要があります。
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与されます。
- 授乳中の女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与し、可能な限り授乳を避けることが望ましいとされています。
- 小児等に対する安全性は確立されていません。
- 他の薬剤との相互作用は比較的少ないとされていますが、併用薬がある場合は必ず医師または薬剤師に相談してください。
アシノンの作用機序
アシノンの主成分であるテプレノンは、胃粘膜において以下の作用を示すと考えられています。
- 胃粘液分泌促進作用: 胃の表面を覆い、胃酸から胃壁を守る粘液の分泌を促進します。これにより、胃酸による刺激を和らげ、胃粘膜を保護します。
- 胃粘膜血流増加作用: 胃粘膜の血流を増加させることで、組織への酸素や栄養の供給を促し、胃粘膜の修復を助けます。
- プロスタグランジンE2(PGE2)産生促進作用: PGE2は、胃粘膜保護作用や胃酸分泌抑制作用を持つ生理活性物質です。テプレノンはPGE2の産生を促進することで、胃粘膜の防御機能を高めます。
- 胃粘膜細胞増殖促進作用: 胃粘膜の細胞分裂を促進し、損傷した粘膜の再生を促します。
これらの作用により、アシノンは胃炎や胃潰瘍における炎症を抑え、症状を改善する効果を発揮します。
服用指導
- 医師から指示された用法・用量を守って服用してください。
- 食後に服用することで、胃への刺激を軽減し、吸収を安定させることができます。
- 飲み忘れた場合は、気づいた時点でできるだけ早く服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は、1回飛ばして次の時間に服用してください。2回分を一度に服用しないでください。
- 他の医療機関を受診する際や、市販薬を服用する際には、必ずアシノンを服用していることを医師または薬剤師に伝えてください。
- 定期的な血液検査などが行われることがありますので、医師の指示に従って受診してください。
- 服用中に異常を感じた場合は、直ちに医師の診察を受けてください。
保管方法
- 直射日光を避け、湿気の少ない涼しい場所に保管してください。
- 小児の手の届かない所に保管してください。
- 誤用を避け、品質を保持するため、他の容器に入れ替えないでください。
- 使用期限を過ぎた製品は服用しないでください。
注意事項
- この情報はアシノンの一般的な情報であり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
- 必ず医師または薬剤師の指示に従って服用してください。
- より詳しい情報が必要な場合は、添付文書をご確認いただくか、医師または薬剤師にご相談ください。