アジルバ錠

アジルバについて

アジルバは、高血圧症の治療に用いられるアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)です。血管を収縮させるホルモンであるアンジオテンシンIIの働きを抑えることで、血圧を下げます。

主成分

  • アジルサルタン

分類

  • アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)

効能・効果

  • 高血圧症

用法・用量

  • 通常、成人は1日1回20mgを経口投与します。
  • 年齢、症状により適宜増減しますが、1日最大40mgまでとします。
  • 必ず医師の指示に従って服用してください。
  • 食事の影響は受けにくいとされていますので、食前・食後いずれでも服用できます。

副作用

主な副作用として、以下のものが報告されています。

  • めまい
  • ふらつき
  • 頭痛
  • 動悸
  • 倦怠感
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 便秘
  • 発疹
  • そう痒感
  • 光線過敏症

重大な副作用として、以下のものが報告されています。

  • 血管浮腫: 顔面、舌、咽頭などの腫れ、呼吸困難などを伴うことがあります。
  • 高カリウム血症: 手足のしびれ、筋力低下、不整脈などが現れることがあります。特に腎機能障害のある患者さんや、カリウム保持性利尿薬を併用している患者さんで起こりやすいとされています。
  • 腎機能障害: 腎機能が悪化することがあります。定期的な検査が必要です。
  • 肝機能障害、黄疸: AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPなどの上昇や、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)が現れることがあります。
  • 低血圧: めまい、ふらつき、失神などが現れることがあります。特に高齢者や脱水状態の患者さんで起こりやすいとされています。
  • 無顆粒球症: 白血球の一種である顆粒球が減少し、感染症にかかりやすくなることがあります。
  • 横紋筋融解症: 筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇などが現れることがあります。

その他

  • 高齢者: 一般的に生理機能が低下しているため、低用量から投与を開始するなど慎重に投与する必要があります。
  • 妊婦、産婦、授乳婦等: 妊娠中の投与により胎児や新生児に影響を及ぼす可能性があるため、原則として禁忌とされています。授乳中の投与は避けることが望ましいとされています。
  • 小児等: 小児等に対する安全性は確立されていません。
  • 他の降圧薬との併用: 他の降圧薬と併用する場合には、血圧が過度に低下するおそれがあるため、注意が必要です。
  • 利尿薬との併用: 利尿薬を併用している患者さんでは、降圧作用が増強されることがあります。
  • 非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)との併用: NSAIDsとの併用により、降圧作用が減弱する可能性があります。また、腎機能が悪化するおそれがあります。
  • カリウム保持性利尿薬、カリウム製剤との併用: 高カリウム血症のリスクが高まるおそれがあるため、併用は避けることが望ましいとされています。やむを得ず併用する場合には、血清カリウム値を定期的に monitoring する必要があります。
  • グレープフルーツジュース: アジルバの血中濃度に影響を与える可能性は低いと考えられていますが、念のため大量摂取は避けることが望ましいとされています。

注意事項

  • この情報はアジルバの一般的な情報であり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
  • 必ず医師または薬剤師の指示に従って服用してください。
  • 服用中に気になる症状が現れた場合は、速やかに医師または薬剤師に相談してください。
  • 他の医療機関を受診する際や、他の薬を服用する際には、必ずアジルバを服用していることを医師または薬剤師に伝えてください。
  • 自己判断で服用を中止したり、用量を変更したりしないでください。
  • 定期的な血圧測定や血液検査など、医師の指示に従った検査を受けるようにしてください。
  • 高所作業や自動車の運転など、注意力を必要とする作業を行う際には、めまいやふらつきに注意してください。

より詳しい情報が必要な場合は、添付文書をご確認いただくか、医師または薬剤師にご相談ください。