アズノール錠

アズノール錠について

アズノール錠は、有効成分としてアズレンスルホン酸ナトリウム水和物を含む内服薬です。主に胃炎や胃潰瘍などの胃粘膜病変の改善に用いられます。アズレンスルホン酸ナトリウムは、抗炎症作用や粘膜保護作用を示すと考えられています。

主成分

  • アズレンスルホン酸ナトリウム水和物

分類

  • 消化性潰瘍用剤
  • その他の消化器官用薬

効能・効果

  • 胃炎
  • 胃潰瘍

用法・用量

  • 通常、成人は1回1~2錠(アズレンスルホン酸ナトリウムとして6~12mg)を1日3回、食前または食後に経口投与します。
  • 年齢、症状により適宜増減されます。
  • 必ず医師の指示に従って服用してください。

副作用

主な副作用として、以下のものが報告されています。

  • 消化器症状: 消化不良、食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、便秘など
  • 過敏症: 発疹、かゆみなど

これらの症状が現れた場合は、医師または薬剤師に相談してください。

重大な副作用は、現在のところ添付文書や一般的な情報源において特筆されていません。しかし、医薬品である以上、予期せぬ副作用が起こる可能性は否定できません。異常を感じた場合は、直ちに医師の診察を受けてください。

その他

  • 高齢者: 一般的に高齢者は生理機能が低下していることが多いため、状態を観察しながら慎重に投与されます。
  • 妊婦、産婦、授乳婦等: 妊娠中の投与に関する安全性は確立されていません。投与の可否は医師が判断します。授乳中の女性への投与は避けることが望ましいとされていますが、やむを得ず投与する場合には授乳を中止することが推奨されます。必ず医師に相談してください。
  • 小児等: 小児等に対する安全性は確立されていません。
  • 他の薬剤との併用: 他の薬剤との相互作用については、医師または薬剤師に確認してください。特に、他の消化器系の薬を服用している場合は注意が必要です。

アズレンスルホン酸ナトリウムについて

アズレンスルホン酸ナトリウムは、キク科の植物であるカミツレ(ジャーマンカモミール)などに含まれる青色の色素成分であるアズレンを基に合成された化合物です。以下の作用機序により、胃粘膜の保護や炎症の抑制に寄与すると考えられています。

  1. 抗炎症作用: 炎症を引き起こす物質の産生を抑制したり、炎症反応を鎮静化する作用があります。これにより、胃粘膜の炎症を抑え、痛みを和らげる効果が期待されます。
  2. 粘膜保護作用: 胃粘膜を覆い、胃酸などの刺激から保護する作用があります。これにより、胃壁の損傷を防ぎ、潰瘍の治癒を促進する効果が期待されます。
  3. 肉芽形成促進作用: 傷ついた組織の修復を助ける作用があると考えられています。これにより、胃炎や胃潰瘍の治癒を促進する効果が期待されます。

これらの作用により、アズレンスルホン酸ナトリウムは胃粘膜の防御機構を高め、炎症を抑制することで、胃炎や胃潰瘍に伴う不快な症状を改善すると考えられています。

服用上の注意

  • 定められた用法・用量を守って服用してください。
  • 飲み忘れた場合は、気づいた時点でできるだけ早く服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は、忘れた分は服用せずに、次の時間に1回分を服用してください。絶対に2回分を一度に服用しないでください。
  • 誤って多く服用してしまった場合は、直ちに医師または薬剤師に相談してください。
  • 他の医師から処方された薬や市販薬などを服用している場合は、必ず医師または薬剤師に伝えてください。
  • 服用中に体調の変化を感じた場合は、直ちに医師の診察を受けてください。
  • 乳幼児の手の届かないところに保管してください。
  • 直射日光を避け、湿気の少ない涼しいところに保管してください。
  • 他の容器に入れ替えないでください(誤用や品質の変化の原因になります)。
  • 使用期限を過ぎた製品は服用しないでください。

注意事項

この情報はアズノール錠の一般的な情報であり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。

必ず医師または薬剤師の指示に従って服用してください。

より詳しい情報が必要な場合は、添付文書をご確認いただくか、医師または薬剤師にご相談ください。