肥満とは?

肥満が嫌がられる理由は外見的な問題から?

性別を問わず肥満体型を気にする人が多いのは、肥満が外見的なスタイルとして格好悪くマイナスなイメージが強いからです。

要するに太っているということは美しくないということですね。

とくに若い女性などは太ることに対して異常なほど過敏になり無茶なダイエットを取り入れてしまい最終的に健康を崩してしまうということもしばしば。

男性でも欧米などではコレステロール値が高く肥満体型の人は、喫煙習慣と同様に自己管理能力が欠如していると認識され、特に管理職や企業経営者にとっては大きなマイナス点になるそうです。

このように外見的にマイナスなイメージを持たれてしまう肥満ですが、たとえ肥満体型であっても健康面で特に大きな問題がなければ気にすることはありません。

むしろガリガリで痩せこけている人よりも健康的に見えます。

とはいえ、現実問題としては真逆です。

肥満は糖尿病高血圧脂質異常症など死につながる大きな病気を招く可能性があり、日本人の死亡要因となる重大疾患の元凶になります。

肥満は、外見的なマイナスイメージを気にするよりも、健康面のマイナス部分を問題視しなければなりません。

体脂肪が多い=肥満なのか?

それでは、肥満の定義とはどういうものなのでしょうか。

体重が重い人?

それとも太っている人が肥満なのでしょうか?

実は、肥満は体重だけではなく、体脂肪率の割合で決まるのです。

ですから、体重が平均よりも重いからといって必ずしも肥満であるとは限らないのです。

実際に、柔道やレスリングなどの格闘技選手は平均体重を大きく上回っていても筋肉の割合が高く肥満とは認識されません。

つまり、肥満とは体重に対しての脂肪の割合が一定基準を超えた状態を指すのです。

体脂肪率の肥満基準

体脂肪率とは体内で脂肪が占める割合です。

一般的には体脂肪率が男性で25%以上、女性で30%以上の場合を肥満と呼んでいます。

肥満の最大の原因は性別に関わらず殆どの場合が過食です。

食事から摂取したエネルギーを日常の運動量で消費できていれば問題はないのですが、消費されずに余ったエネルギーは脂肪として体内に蓄積され、この状態が続くことで肥満になってしまうのです。

肥満はBMIで判定する

肥満の定義は、体内で占める脂肪の割合が一定基準を超えた状態です。

体脂肪率が男性で25%以上、女性で30%以上で肥満になります。

とはいっても簡単に体脂肪を正確に計測するのは体脂肪計などが必要ですが、どの家庭にも必ずあるわけではありません。

そこで、肥満かどうかをチェックする目安として広く活用されているのがBMI(ボディ・マス・インデックス)です。日本語に訳すと「体格指数」ですが、数値の大小で肥満度を表す指数です。

BMIが25%を超えると生活習慣病の発症率が2倍になる

BMIの計算式

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

身長160センチで体重が57キロの人の体格指数は、57÷1.6÷1.6=22となります。

この体格指数が22の場合を標準体重として25以上を肥満としています。

肥満そのものは病気というカテゴリには属しませんがBMIが25以上になると、生活習慣病にかかる割合が体格指数が22の人の2倍になるといわれています。

肥満自体は病気ではありませんがBMIで肥満基準の人は肥満が原因となる病気にかかっている場合、もしくは将来的に病気になる可能性が高い場合は肥満症という病気として診断されます。

外見で分かる肥満と分かりにくい肥満

肥満には脂肪の蓄積の様子によって大きく2つのタイプに分けられます。

一つ目は最も多い肥満タイプで、見た目でも肥満と分かるような、脂肪が腹部や腰、太もも、お尻などの皮下につく皮下脂肪型肥満です。

もう一つは、見た目ではほとんど肥満にみえない人に見られる内臓脂肪型肥満です。

内臓脂肪というのは、内臓の周辺にとりついた脂肪です。特に、腸や肝臓など腹部に近い内臓に脂肪がつくことが多いので、胴体の中央部であるウエストが太くなります。

これこそが、内臓脂肪型肥満がリンゴ型肥満といわれる理由なのです。体型からもわかると思いますが内臓脂肪型肥満は圧倒的に中高年の男性に多くみられます。

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