糖尿病の人が1日にとりたい食品の種類と目安

栄養のバランスはピラミッド

食品は種類や役割で大きく4つのグループに分けることができます。この4つのグループを意識して適切な量の食事を摂取することで、栄養バランスが整いやすくなります。
理想の栄養バランスとは、穀類、野菜・きのこ・海藻類、肉・魚・大豆・卵製品、油脂の4つからなるピラミッドバランス。それでは各階層ごとに詳しく説明していきます。

穀類

穀類は主食となる炭水化物がメインになりますが、糖尿病の場合は血糖値を上昇させやすいので一定量を正しくとることが大切です。炭水化物はご飯からとります。その理由は咀嚼回数にあります。粉類を減量としたパンや麺類よりも咀嚼回数が多く、玄米や雑穀米なら更に咀嚼回数が増え、しかも血糖値を下げる食物繊維も豊富に含まれています。玄米が苦手な人は最初のうちは白米7に対して玄米3の割合で炊いた玄米入りご飯から初めてみるのも良いでしょう。

野菜・きのこ・海藻類など

これらの食材には肥満や動脈硬化を予防し、血糖値の安定に欠かせない食物繊維が豊富に含まれています。野菜類は緑黄色野菜や淡色野菜など色々な種類を合わせて1日350グラム(両手にいっぱいくらい)以上が目安です。そのほか、きのこや海藻などを毎日とって食物繊維の摂取量を増やします。

肉・魚・大豆製品・卵

たんぱく質は貴重な栄養素ですが糖尿病改善においては過剰摂取は禁物です。特に夕食のまとめ食いに注意です。主菜の肉や魚は脂身が少なく、高タンパクで低脂肪の部位や食材を選び、量も控えめにします。肉と魚は偏らないように毎日意識しましょう。大豆や大豆製品は血液の流れをよくする効果があるので積極的にとりましょう。また、コレステロール値が高い人は、卵は1日1個までにします。

油脂

脂質は肥満の原因にもなりますが、体にとって大切な栄養素です。むやみに避けるのではなく、適量を摂取しましょう。1日に植物油だと大さじ1杯、重さにして12グラムが料理の際に使う適正量です。

1日にとりたい食品の種類と目安

穀類 450グラム以内
野菜・きのこ・海藻類 350グラム以上
肉・魚・大豆製品 50〜200グラム以内
油脂・砂糖 12グラム以内