プリン体を大量に含むビールは控えよう
アルコール飲料を飲むと尿酸値が上がります。アルコールが体内で分解される時に尿酸が作られ、その際にできる乳酸が体内に尿酸を蓄積させるからです。どのアルコール類でも代謝されるときに尿酸値は上がります。
アルコール中の尿酸の素になるプリン体含有量はお酒の種類によっていくらか違いがあります。特にビールは多く、一方、ウイスキー、ブランデー、焼酎などの蒸留酒は、比較的少ないのです。しかもビールは、他の種類より高エネルギーなので肥満を招くなど、痛風の患者さんにはお勧めできないアルコール飲料です。アルコールを分解するときに、尿酸値を上げるので、できれば痛風の患者は禁酒をお勧めしたいところです。
しかしアルコールには精神的にリラックスさせる作用があります。どうしても、お酒をやめられない人は、適量を守るようにしましょう。お酒は1日の総摂取エネルギーの1割以内にとどめます。
アルコール飲料中プリン体含有量
食品名 | プリン体(mg) | 尿酸換算(mg) |
ビール | 4.35〜6.86 | 4.96〜7.84 |
地ビール | 6.66〜16.65 | 7.63〜19.26 |
発泡酒 | 2.84〜3.83 | 3.25〜4.40 |
ウイスキー | 0.12 | 0.13 |
ブランデー | 0.38 | 0.44 |
焼酎 | 0.03 | 0.02 |
ワイン | 0.39 | 0.48 |