大人から見て、育てにくい子どもとは、どんな子だと思いますか?
音や光など、ちょっとした刺激に反応し、パニックになる乳児。
どうやってあやしても、なかなか泣きやまない過敏な乳児。
決まったものでなければ安定しない、手に触れるものの感触や、洋服に対するこだわりが強い乳児。
通常、生後三ヶ月ごろにはまとまった睡眠をとるようになるはずの、睡眠・覚醒のリズムがなかなか安定しない乳児。
食べ物の好き嫌いが極端で、食べるのが下手だったり、ようやく食べても嘔吐しやすい乳児。
何が原因なのか、どこが違うのかわからないけれど、何だかしっくりこない、いわゆる「育てにくい子どもたち」が、アスペルガー症候群にあてはまることがあります。
アスペルガー症候群の子どもは、いわゆる自閉症の症状として、目が合わない、共感の指差しが遅れる、初語が遅れるなどの症状がないことも多いもの。ですから、親は、「何だか思うように子育てができない」「何か変だな・・・」とは思っていても、自閉症とかアスペルガー症候群などの症状だとは気付かないこともあるわけです。