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症状
下垂体から成長ホルモンが過剰に分泌されて、骨の変形や軟部組織の肥大が生じる病気です。
骨の成長が続いている小児期に発症すると、身長が2メートル近くにも伸びる巨人症になります。
骨の成長が停止した成人期に発症すると、四肢の先端が肥大する末端肥大症になります。手足のサイズが大きくなり、とくに指先が太くなります。
顔の骨も変形し、眉間やあごが突き出て、鼻が大きくなり、唇が厚くなった特有の顔つきになります。
さらに、高血圧や糖尿病、心肥大を合併することもあります。
原因
ホルモンの過剰分泌は、下垂体にできた腫瘍によるものです。腫瘍ができる原因はわかっていません。
治療法
下垂体の腫瘍を外科的に摘出します。手術は、鼻から内視鏡を挿入し、鼻の奥の骨を除去してから腫瘍を取り除く方法がとられます。腫瘍を完全に除去できない場合は、放射線療法や薬物療法を併用します。
薬はサンドスタチンと呼ばれる注射薬が有効です。ただし、すでに変更を起こしてしまった骨を元通りにすることはできません。