症状
口内の粘膜や舌などに、こすっても取れない白斑が生じます。白斑の大きさはふぞろいで、形もさまざまです。触れると硬さを感じることはありませんが、多くは痛みがありません。
原因
原因は特定されていませんが、義歯や金属の詰め物、タバコ、アルコールなどによる慢性的な物理的刺激、刺激の強い食品の過剰摂取、カンジダ菌の感染、ビタミンAなどの栄養素欠乏などが考えられます。しかし、原因不明のケースのほうが多いものです。
治療法
原因となっている刺激物を取り除きますが、前がん状態であるおそれもあるので、まず、組織を採取して生検を行います。そのうえで、切除術や凍結療法などが検討されます。
白板症は、10年以上経過したあとにがん化する場合もあるため、長期的な経過観察が必要です。