症状
胆嚢(胆嚢管)と十二指腸を結ぶ総胆管が瓶状または球状にふくらむ病気です。総胆管は十二指腸の入口手前で膵臓からの膵管と合流しますが、総胆管拡張があると、ここでの合流異常(膵管から十二指腸に流れ込む膵液が胆管内に逆流する状態)も起こりやすくなります。
右上腹部痛、黄疸などのほか、痛みのある部位にしこりが触れることもあります。
原因
先天的に総胆管が拡張しているケースがほとんどで、症状も多くは小児期から現れます。日本を含むアジアの女性に発症しやすい病気です。
治療法
拡張胆管はがん化しやすいという報告もあり、とくに、膵胆管合流異常をともなっている場合は、拡張胆管を切除し、残った胆管と腸をつなぐ手術を行います。