症状
肝臓にできる良性腫瘍の一種で、毛細血管の一部が増殖し、腫瘍状に発育したものです。通常は無症状で、健診の際に偶然見つかることが少なくありません。
原因
肝血管腫ができる原因は不明ですが、肝血管腫はホルモンの影響で大きくなりやすく、出産回数の多い女性に大きな肝血管腫が見つかることがあります。
治療法
通常は治療の必要はなく、経過観察のみを行います。血管腫が巨大化したり、血管腫内に血栓ができたりして、出血のおそれがある場合は、エタノール注入療法などで処置します。
まれに肝血管腫と似た形の肝臓がんがあるため、診断時にはCT造影の検査を行ったうえで、悪性腫瘍との鑑別が必要になります。