扁桃周囲膿瘍

扁桃周囲膿瘍とは?

扁桃周囲膿瘍とは、のどの奥にある扁桃に細菌が感染し、膿がたまる病気です。扁桃炎が悪化することで起こることが多く、主に若年者にみられます。

扁桃周囲膿瘍の原因

  • 細菌感染: レンサ球菌、ブドウ球菌などが主な原因菌です。
  • 扁桃炎の悪化: 扁桃炎が適切に治療されずに悪化することで、膿が扁桃の周囲に溜まりやすくなります。
  • 免疫力の低下: 免疫力が低下している人では、細菌感染に対して抵抗力が弱まり、扁桃周囲膿瘍になりやすい傾向があります。

扁桃周囲膿瘍の症状

  • 激しいのどの痛み: これが最も特徴的な症状です。飲み込むたびに痛みが増し、耳に響くこともあります。
  • 高熱: 38℃以上の高熱がでることがあります。
  • 開口困難: 口を開けづらいことがあります。
  • 耳の痛み: 膿が耳管に圧迫をかけることで、耳に痛みを感じることもあります。
  • 口臭: 口から悪臭がすることがあります。
  • 全身倦怠感: だるさや倦怠感を感じることがあります。

扁桃周囲膿瘍の治療法

  • 抗生物質の投与: 原因となる細菌を殺すために、抗生物質が投与されます。
  • 膿の排出: 膿が溜まっている場合は、針で穿刺して膿を排出することがあります。
  • 外科的治療: 膿が大きく、薬での治療が効果がない場合は、手術で膿瘍を切開し、膿を排出することがあります。
  • 対症療法: 解熱剤、鎮痛剤などを用いて、発熱や痛みを緩和します。

扁桃周囲膿瘍の予防

  • 扁桃炎の早期治療: 扁桃炎を放置せず、早めに治療を受けることが大切です。
  • 口腔衛生の徹底: 歯磨きやうがいをこまめに行い、口腔内の清潔を保ちましょう。
  • 免疫力の向上: バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動など、免疫力を高める生活習慣を心がけましょう。

Q&A

Q. 扁桃周囲膿瘍はどの科を受診すればいいですか?

A. 耳鼻咽喉科を受診してください。

Q. 扁桃周囲膿瘍は再発しますか?

A. 再発する可能性はあります。特に、扁桃が慢性的に炎症を起こしている場合は、再発のリスクが高くなります。

Q. 扁桃周囲膿瘍を放置するとどうなるのですか?

A. 放置すると、膿が周囲の組織に広がり、敗血症などの重篤な状態を引き起こす可能性があります。また、呼吸困難になる場合もあります。

Q. 扁桃周囲膿瘍の手術は怖いですか?

A. 局所麻酔で行われることが多く、痛みはほとんどありません。ただし、出血や感染のリスクは伴います。

まとめ

扁桃周囲膿瘍は、放置すると重症化し、命に関わることもある病気です。特徴的な症状が出たら、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。

【ご自身の症状について心配な場合は、必ず医師にご相談ください。】

【免責事項】

本記事の内容は、一般的な情報であり、個々の症状や状態に対する医学的なアドバイスを目的としたものではありません。