胃アニサキス症とは?
胃アニサキス症は、アニサキスという寄生虫が胃の壁に食い込むことによって起こる病気です。生魚や生食用の魚介類を食べた後に、激しい腹痛や吐き気などの症状が現れます。
原因
- アニサキス: アニサキスは、サバ、イカ、サンマなどの海産魚に寄生する寄生虫です。
- 生の魚介類の摂取: 生の魚介類、特に内臓部分にアニサキスが寄生していることがあります。これを食べることで、胃アニサキス症を発症する可能性があります。
症状
- 激しい腹痛: 食べた後、数時間から数日後にみられます。胃のあたりがキリキリと痛むのが特徴です。
- 吐き気、嘔吐: 腹痛と同時に起こることが多く、激しい場合もあります。
- 下痢: 場合によっては下痢を伴うこともあります。
- 発熱: 高熱が出ることは少ないですが、微熱が出ることもあります。
治療法
胃アニサキス症の治療法としては、主に以下の方法があります。
- 内視鏡による除去: 胃カメラを用いて、胃の壁に食い込んだアニサキスを直接取り除きます。
- 薬物療法: 吐き気や嘔吐を鎮める薬、痛み止めなどが処方されることがあります。
- 自然排出: 小さいアニサキスであれば、自然に体外に排出されることもあります。
予防
- 十分な加熱: 魚介類は、中心部までしっかりと加熱することで、アニサキスを死滅させることができます。
- 冷凍処理: 冷凍庫でマイナス20℃以下で24時間以上冷凍することで、アニサキスを死滅させることができます。
- 内臓の除去: 魚を捌く際は、内臓を丁寧に除去しましょう。
- 生食の控えめ: 生の魚介類の摂取は控え、加熱調理を心がけましょう。
Q&A
Q. アニサキスは加熱すれば大丈夫ですか? A. はい、一般的に、中心部までしっかりと加熱することでアニサキスは死滅します。目安としては、60℃以上で1分以上加熱することです。
Q. 冷凍すれば大丈夫ですか? A. はい、マイナス20℃以下で24時間以上冷凍することで、アニサキスは死滅します。ただし、一度解凍したものを再度冷凍しても、アニサキスが死滅しない場合があります。
Q. アニサキスアレルギーってあるんですか? A. はい、アニサキスに対してアレルギー反応を起こす人もいます。アナフィラキシーショックを起こす場合もあり、非常に危険です。
Q. どの魚にアニサキスが多いですか? A. サバ、イカ、サンマ、カツオなどに多く寄生することが知られています。
Q. アニサキスに感染すると、どんな病気になりますか? A. 胃アニサキス症の他にも、腸アニサキス症やアニサキスアレルギーなどがあります。
まとめ
胃アニサキス症は、生魚や生食用の魚介類を食べることで起こる病気です。激しい腹痛や吐き気などの症状が現れるため、食後は体調の変化に注意しましょう。予防としては、十分な加熱や冷凍処理が重要です。
もし、生魚を食べてから激しい腹痛や吐き気などの症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
ご自身の健康を守るためにも、正しい知識を身につけて、安全な食生活を送りましょう。