骨量検査(骨密度検査)は、骨の健康状態を評価するために行われる重要な検査です。この検査では、骨の密度を測定することで、骨粗鬆症などの骨の病気のリスクを評価できます。
骨量検査でわかること
骨量検査では、以下のことがわかります。
- 骨密度: 骨の密度を測定し、骨の強度を評価します。
- 骨粗鬆症のリスク: 骨密度が低い場合、骨粗鬆症のリスクが高いと判断されます。
- 骨折のリスク: 骨密度が低いと、骨折のリスクが高まります。
- 治療の効果: 骨粗鬆症の治療を行っている場合、治療の効果を評価できます。
骨量検査の基準値
骨密度は、若い成人の平均値を100%とした場合の割合(YAM)で表されます。
- YAMが80%以上: 正常
- YAMが70~80%: 骨量減少
- YAMが70%未満: 骨粗鬆症
ただし、これらの基準値はあくまで目安であり、年齢や性別、既往歴などによって適切な基準値は異なります。
基準値より高い場合に疑われる病気
骨密度が基準値よりも高い場合、以下の病気が疑われることがあります。
- 骨硬化症: 骨密度が異常に高くなる病気です。
- 副甲状腺機能亢進症: 副甲状腺ホルモンの過剰分泌により、骨密度が高くなることがあります。
- 大理石病: 先天性の骨の病気で、骨密度が高くなります。
ただし、骨密度が高いからといって、必ずしも病気であるとは限りません。体質や運動習慣などによっても骨密度は高くなることがあります。
治療法
骨粗鬆症と診断された場合、以下の治療法が行われます。
- 薬物療法: 骨密度を高める薬や、骨吸収を抑制する薬などが使用されます。
- 運動療法: 骨に負荷をかける運動(ウォーキング、筋力トレーニングなど)を行うことで、骨密度を高めます。
- 食事療法: カルシウムやビタミンDなど、骨の健康に必要な栄養素をバランス良く摂取します。
- 生活習慣の改善: 禁煙、節酒、転倒予防など、骨の健康を維持するための生活習慣を心がけます。
骨密度検査の結果や治療法については、医師とよく相談することが大切です。