視力検査でわかること
視力検査は、目の視機能を測定する検査で、主に以下のことがわかります。
- 視力低下: 視力検査では、遠くのものをどれだけはっきりと見ることができるかを測定します。視力低下は、近視、遠視、乱視などの屈折異常や、白内障、緑内障、網膜疾患などの目の病気の可能性があります。
- 屈折異常: 視力検査と同時に行われることが多い屈折検査では、近視、遠視、乱視などの屈折異常の程度を測定します。
- 目の病気: 視力検査の結果や、その他の眼科検査の結果を総合的に判断することで、目の病気の早期発見や診断に繋がります。
視力検査の基準値
視力検査の基準値は、一般的に1.0以上とされています。ただし、年齢や目の状態によって個人差があります。
- 裸眼視力: メガネやコンタクトレンズを使用せずに測定した視力です。
- 矯正視力: メガネやコンタクトレンズを使用して測定した視力です。
運転免許の取得や更新には、一定の視力基準を満たす必要があります。例えば、普通自動車免許の場合、両眼で0.7以上、片眼で0.3以上の視力が必要です。
基準値より高い場合に疑われる病気
視力検査で基準値よりも高い視力が検出された場合、以下の病気が疑われることがあります。
- 近視: 近くのものははっきりと見えるが、遠くのものはぼやけて見える状態です。
- 遠視: 近くのものも遠くのものもぼやけて見える状態です。
- 乱視: ものが二重に見えたり、ぼやけて見えたりする状態です。
- 白内障: 目の水晶体が濁る病気で、視力低下やかすみ目の原因となります。
- 緑内障: 視神経が障害される病気で、視野狭窄や視力低下を引き起こします。
- 網膜疾患: 網膜剥離、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性など、網膜に起こる様々な病気です。
治療法
視力低下の原因となる病気によって、治療法は異なります。
- 屈折異常: メガネやコンタクトレンズによる矯正、レーシックなどの屈折矯正手術が行われます。
- 白内障: 手術によって濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズを挿入します。
- 緑内障: 点眼薬、レーザー治療、手術などによって眼圧をコントロールし、視神経の障害進行を抑制します。
- 網膜疾患: レーザー治療、手術、薬物療法など、病気の種類や進行度によって治療法が選択されます。
視力に異常を感じたら、早めに眼科を受診し、適切な検査と治療を受けるようにしましょう。