腹囲は、健康状態を把握するための重要な指標の一つです。腹囲を測定することで、内臓脂肪の蓄積具合を推測し、生活習慣病のリスクを評価することができます。
腹囲の検査でわかること
腹囲の検査では、主に以下のことがわかります。
- 内臓脂肪の蓄積: 腹囲は、内臓脂肪の蓄積度合いを反映します。内臓脂肪は、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病のリスクを高めることが知られています。
- メタボリックシンドロームのリスク: 腹囲は、メタボリックシンドロームの診断基準の一つです。メタボリックシンドロームは、内臓脂肪の蓄積に加えて、高血圧、高血糖、脂質異常などが重なった状態であり、心血管疾患のリスクを高めます。
- 生活習慣病のリスク: 腹囲を測定することで、生活習慣病のリスクを評価し、予防や改善のための生活習慣の見直しに役立てることができます。
腹囲の基準値
腹囲の基準値は、以下の通りです。
- 男性: 85cm未満
- 女性: 90cm未満
これらの基準値を超えると、内臓脂肪の蓄積が疑われ、生活習慣病のリスクが高まります。
腹囲が基準値より高い場合に疑われる病気
腹囲が基準値より高い場合、以下の病気が疑われます。
- メタボリックシンドローム: 内臓脂肪の蓄積に加えて、高血圧、高血糖、脂質異常などが重なった状態です。
- 糖尿病: インスリンの働きが悪くなり、血糖値が高くなる病気です。
- 脂質異常症: 血液中の脂質バランスが崩れ、動脈硬化を引き起こす病気です。
- 高血圧: 血管に過剰な圧力がかかった状態が続く病気です。
- 心血管疾患: 動脈硬化などが原因で、心臓や血管に障害が起こる病気です。
- 睡眠時無呼吸症候群: 睡眠中に呼吸が止まる病気です。
- 非アルコール性脂肪性肝疾患: アルコールを飲まない人にも起こる肝臓の病気です。
治療法
腹囲を減らすための治療法は、主に以下の3つです。
- 食事療法: バランスの取れた食事を心がけ、摂取カロリーを減らします。特に、糖質や脂質の摂りすぎに注意しましょう。
- 運動療法: 有酸素運動を中心に、定期的な運動を行います。ウォーキングやジョギングなどの運動がおすすめです。
- 薬物療法: 食事療法や運動療法で効果が得られない場合は、薬物療法を行うことがあります。医師の指示に従って、適切な薬を服用しましょう。
これらの治療法を組み合わせることで、腹囲を効果的に減らすことができます。
その他
- 腹囲の測定は、立った状態で、おへその位置で測定します。
- 腹囲の数値は、日によって変動することがあります。
- 定期的に腹囲を測定し、変化を把握することが大切です。
腹囲の数値が気になる場合は、医療機関を受診し、医師に相談しましょう。