肥満の放置は生死に関わる

肥満は生活習慣病の最大要因


生活習慣病の原因に一番関与するのが肥満です。

肥満によって引き起こされる生活習慣病には、高脂血症や高血圧、糖尿病などがあげられます。

肥満の度合いが高くなればなるほど、これらの生活習慣病にかかる危険性が増えていきます。

とくに怖いのが、これらの症状が原因となって動脈硬化を発症する確率も大幅にアップしてしまうことです。

動脈硬化という病気は血管の老化現象とも呼ばれるもので、動脈の内壁にコレステロールが付着し血管が弾力性を失い硬くなる状態をいいます。

動脈硬化になると、血管の中が狭くなり血流が悪くなったり、血管が破裂しやすくなります。

また、動脈硬化は自覚症状がほとんどないので、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞になり生命を失う場合があるのです。

動脈硬化で血管が狭くなった場所に血液の固まりである血栓が詰まると心筋梗塞や脳梗塞が引き起こされます。

これらの病気以外にも肥満が原因で、大腸がんや前立腺がん、女性では乳がんや子宮がんにかかりやすいことがわかっています。

内臓脂肪型肥満は生活習慣病になりやすい

肥満には皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満の2種類があります。

内臓脂肪型肥満は見た目ではそこまで太っているように見えないので隠れ肥満とも言われているのですが、体重やBMIだけでは判別することが難しいので本人も周りの人も気付きにくく、注意が必要です。

なぜなら、内臓脂肪型肥満が進行してしまうと、糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病にかかる危険性が増えてしまうからです。

体重は変わっていないのにウエストが太くなってきたと感じる場合は内臓脂肪型肥満の確率が高いと考えてよいでしょう。

内臓脂肪型肥満は特に中高年の男性やくり返しダイエットをしている人に多くみられます。

内臓脂肪型肥満かどうかの目安としてはウエストのサイズで推測できます。

ウエストのサイズが男性の場合は85センチ以上、女性の場合は90センチ以上になると内臓脂肪型肥満と判定され、肥満が原因となって生活習慣病発症のリスクが高い状態です。

次の記事は『中性脂肪と食事の関係』

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