低血圧症

低血圧症について

低血圧症とは?

低血圧症とは、血圧が異常に低い状態を指します。高血圧が健康に悪影響を与えるというイメージが強いですが、低血圧も放置しておくと様々な不調を引き起こす可能性があります。

低血圧の原因

低血圧の原因は、大きく分けて一次性二次性に分けられます。

  • 一次性低血圧: 特定の病気や原因がはっきりしないものが多く、体質的なものと考えられています。本態性低血圧とも呼ばれます。
  • 二次性低血圧: ある特定の病気や状態が原因で起こる低血圧です。貧血、脱水、栄養不足、心臓病、内分泌疾患などが挙げられます。

低血圧の症状

低血圧の症状は、人によって様々で、感じない人もいます。一般的には、以下の症状が現れることがあります。

  • 立ちくらみ、めまい:特に急に立ち上がった時や、暑い場所から涼しい場所へ移動した時に起こりやすいです。
  • 頭痛:特に後頭部やこめかみが痛むことがあります。
  • 倦怠感、疲労感:慢性的なだるさや疲労感を感じることがあります。
  • 視力低下:一時的に視界がぼやけることがあります。
  • 冷え性:手足が冷えやすく、冷え性になりやすい傾向があります。
  • 動悸:心臓がドキドキする感覚を感じることがあります。
  • 集中力の低下:集中力が散漫になりやすく、仕事や勉強に支障が出ることもあります。

低血圧の診断

低血圧の診断は、血圧測定が基本です。通常、安静時の血圧が収縮期血圧100mmHg未満、拡張期血圧60mmHg未満の場合に低血圧と診断されます。

また、問診で症状について詳しく聞き、血液検査、心電図、心臓エコー検査などを行い、他の病気との鑑別も行われます。

低血圧の治療

低血圧の治療は、原因によって異なります。

  • 一次性低血圧: 特定の治療法はなく、生活習慣の改善が中心となります。
  • 二次性低血圧: 原因となる病気の治療が優先されます。

生活習慣の改善

  • 水分補給: 普段からこまめに水分を補給しましょう。
  • 塩分摂取: 塩分が不足すると血圧が低下することがあるので、適度な塩分摂取を心がけましょう。
  • 規則正しい生活: 睡眠をしっかりと取り、規則正しい生活を送るようにしましょう。
  • 適度な運動: 軽い運動は血行を促進し、低血圧改善に役立つことがあります。
  • 食事: 鉄分、ビタミンB12、葉酸などの栄養素をバランス良く摂取しましょう。

低血圧の予防

低血圧の予防は、治療とほぼ同様です。生活習慣の改善を心がけることで、低血圧を予防することができます。

低血圧と日常生活

低血圧で悩んでいる方は、日常生活に工夫をすることで症状を軽減させることができます。

  • 立ちくらみを予防する: 起床時や立ち上がりの際はゆっくりと行い、急に体勢を変えないようにしましょう。
  • 脱水を防ぐ: 夏場や運動時などは、こまめに水分補給をしましょう。
  • 冷え対策: 手足が冷えやすい人は、暖かい服装をしたり、カイロなどを活用したりしましょう。
  • ストレスを溜めない: ストレスは血圧に影響を与えることがあるので、リラックスできる時間を作りましょう。

まとめ

低血圧は、高血圧ほど注目されていませんが、放置しておくと様々な不調を引き起こす可能性があります。もし、低血圧の症状が気になる場合は、一度医師に相談することをおすすめします。