乳がん

乳がんとは?

乳がんは、乳房の細胞ががん化し、異常増殖する病気です。女性に多くみられ、日本の女性のがん罹患数では、近年トップとなっています。早期発見・早期治療が重要です。

乳がんの原因

乳がんの原因は、まだ完全に解明されていません。しかし、以下の要因が乳がんのリスクを高めると考えられています。

  • 女性ホルモン: エストロゲンなどの女性ホルモンが乳がんの発症に関わっていると考えられています。
  • 遺伝子: BRCA1やBRCA2などの遺伝子に異常がある場合、乳がんのリスクが高まります。
  • 生活習慣: 肥満、飲酒、運動不足、夜勤など、生活習慣も乳がんのリスクに影響を与える可能性があります。
  • 年齢: 加齢とともに乳がんのリスクは高まります。
  • 出産・授乳: 出産経験がない、初産年齢が高い、授乳期間が短いなどの場合、リスクが高まる可能性があります。
  • 家族歴: 家族に乳がん患者がいる場合、リスクが高まります。

乳がんの症状

乳がんの初期症状は自覚しにくいことが多く、進行するまで症状が出ないこともあります。主な症状としては以下のものが挙げられます。

  • 乳房にしこりがある: 最も一般的な症状です。
  • 乳房の形が左右で異なる: 乳房の形が左右で非対称になったり、乳頭が引っ込んだりすることがあります。
  • 乳頭から分泌物が出る: 血が混じっている場合もあります。
  • 乳房の痛み: しこりがある部分を押すと痛むことがあります。
  • 腋の下にしこりがある: 乳がんがリンパ節に転移すると、腋の下にしこりが触れることがあります。

乳がんの診断

乳がんの診断には、以下の検査が行われます。

  • 視診・触診: 医者が乳房を直接見て、触って異常がないかを確認します。
  • マンモグラフィ: X線を使って乳房を撮影する検査です。
  • 超音波検査: 高周波の音波を使って乳房の内部を画像化する検査です。
  • MRI: 磁力を使って乳房の内部を詳細に画像化する検査です。
  • 生検: しこりから細胞を採取し、顕微鏡でがん細胞があるかを確認する検査です。

乳がんの治療

乳がんの治療法は、がんの進行度、種類、患者の年齢や健康状態などによって異なります。主な治療法は以下の通りです。

  • 手術: がんを切除する治療法です。乳房温存手術や乳房切除術などがあります。
  • 化学療法: 抗がん剤を使ってがん細胞を殺す治療法です。
  • 放射線療法: 放射線を照射してがん細胞を殺す治療法です。
  • ホルモン療法: 女性ホルモンの働きを抑える薬を使って、がん細胞の増殖を抑制する治療法です。
  • 分子標的治療: がん細胞の特定の分子を狙って治療する薬を用いる治療法です。

乳がんの予防

乳がんの予防法として確立されたものはまだありませんが、以下のことが大切です。

  • バランスの取れた食事: 野菜や果物を多く摂り、脂肪分の少ない食事を心がけましょう。
  • 適度な運動: 定期的な運動は肥満予防にもつながり、乳がんのリスクを下げる可能性があります。
  • 飲酒の控えめ: 過度の飲酒は乳がんのリスクを高める可能性があります。
  • 定期的な検診: 定期的な乳がん検診を受けることで、早期発見に繋がります。

まとめ

乳がんは、早期発見・早期治療が大切ながんです。自己検診を習慣にし、定期的に乳がん検診を受けることが重要です。また、バランスの取れた食事や適度な運動など、健康的な生活を送ることも大切です。

その他

  • 乳がんは、早期発見すれば治る病気です。
  • 治療法は日々進歩しています。
  • 乳がんに関する情報は、インターネットや医療機関で得ることができます。