急性痒疹とは?
急性痒疹は、強いかゆみを伴う皮膚の炎症で、通常1ヶ月以内に治癒する皮膚疾患です。別名、ストロフルスとも呼ばれます。
急性痒疹の原因
- 虫刺され: 蚊、ノミ、ブユ、ダニなど、虫に刺されたことが最も一般的な原因です。特に、子供の多くは屋外で遊ぶ際に虫に刺され、急性痒疹を発症します。
- アレルギー反応: 虫の唾液成分に対するアレルギー反応が、皮膚に炎症を起こし、かゆみを伴う発疹を引き起こします。
- その他: 稀なケースでは、血液疾患や内臓の病気などが原因となることもあります。
急性痒疹の症状
- 強いかゆみ: 虫に刺された部位が赤く腫れ上がり、激しいかゆみを感じます。
- 発疹: 刺された部位を中心に、赤く盛り上がった発疹が現れます。
- 水疱: 発疹が水疱に変化することもあります。
- 広範囲への拡大: 初期は虫に刺された部分だけでしたが、時間が経つにつれて、周囲に広がることもあります。
急性痒疹の診断
- 視診: 皮膚の症状を観察することで、診断されます。
- 問診: 虫に刺された時期や場所、過去の病歴などを詳しく聞かれます。
急性痒疹の治療
- ステロイド外用薬: 皮膚の炎症を抑えるために、ステロイド成分の軟膏やクリームが処方されます。
- 抗ヒスタミン薬: かゆみを抑えるために、内服薬や外用薬が処方されることがあります。
- 冷湿布: 炎症を鎮めるために、冷湿布を患部に当てると効果があります。
- 保湿剤: 皮膚の乾燥を防ぐために、保湿剤を塗布しましょう。
急性痒疹の予防
- 虫除け対策: 屋外に出かける際は、虫除けスプレーを使用したり、長袖・長ズボンを着用するなど、虫に刺されないように注意しましょう。
- 寝具の清潔: 寝具はこまめに洗濯し、清潔に保ちましょう。
- ペットとの接触: ペットに寄生しているノミなどに刺されないよう、注意しましょう。
- 爪を短く切る: かきむしることで症状が悪化するため、爪を短く切りましょう。
急性痒疹の特徴と注意点
- 自然治癒: 通常、1ヶ月以内に自然に治癒することが多いです。
- かかないこと: かきむしると、症状が悪化し、細菌感染を起こす可能性があります。
- 他の病気との鑑別: 他の皮膚疾患との鑑別が必要な場合があります。
まとめ
急性痒疹は、虫刺されをきっかけに起こる、かゆみを伴う皮膚の炎症です。ステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬などの治療によって、症状は改善します。しかし、かゆみを我慢できずに掻きむしってしまうと、症状が悪化したり、二次感染を起こしたりする可能性があるため、注意が必要です。
もし、急性痒疹と思われる症状が出た場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。
【ポイント】
- 虫刺されが原因のことが多い
- 強いかゆみが特徴
- ステロイド外用薬などで治療
- かきむしらないことが大切
【その他】
- アトピー性皮膚炎や乾燥肌の人は、急性痒疹になりやすい傾向があります。
- 小児は、皮膚が薄く、免疫機能が未熟なため、急性痒疹になりやすいです。
- 夏場やアウトドアシーズンに多くみられます。