水いぼは、正式名称を「伝染性軟属腫」といい、ウイルスが原因でできる皮膚の感染症です。主に子どもに多く見られますが、大人も感染することがあります。
水いぼの原因
水いぼの原因は、伝染性軟属腫ウイルスというウイルスです。このウイルスが皮膚の傷口や毛穴から侵入し、感染することで水いぼができます。
水いぼの症状
水いぼは、皮膚に小さな粒状のものができ、それがだんだん大きくなるのが特徴です。
- 見た目: 小さな粒状のものができ、中央がへこんでいて、中に白い芯のようなものが見られることがあります。
- 触感: 硬くて、少し盛り上がっているように感じます。
- 場所: 体のどこにでもできますが、特に腕や足、お腹などにできやすいです。
- 数: 数個から数十個と、人によって異なります。
- 痒み: 痒みを感じる人もいれば、全く痒みを感じない人もいます。
水いぼの感染経路
水いぼは、人から人へ直接触れることで感染します。
- 直接接触: 水いぼを潰したり、掻きむしったりして出た液に触れることで感染します。
- 間接接触: 感染した人が触れたタオルや玩具などを介して感染することもあります。
- プールやお風呂: 公共のプールやお風呂などで感染することもあります。
水いぼの治療法
水いぼの治療法は、自然に治るのを待つ方法と、積極的に治療する方法があります。
自然経過を待つ
- 免疫力によって治る: 体の免疫力が強くなると、自然に治ることがあります。
- 期間: 数か月から数年かかることがあります。
- デメリット: その間は、他の場所に広がる可能性や、周りにうつしてしまう可能性があります。
積極的な治療
- 摘出: ピンセットやメスで水いぼを一つずつ摘出する方法です。
- 冷凍治療: 液体窒素で水いぼを凍らせて壊す方法です。
- 薬剤治療: 水いぼに薬を塗ったり、液体を塗ったりする方法です。
- レーザー治療: レーザーで水いぼを焼く方法です。
どの治療法を選ぶかは、水いぼの数、場所、大きさ、患者の年齢などによって異なります。
水いぼの予防
- 清潔な状態を保つ: 手をよく洗い、爪を短く切るなど、清潔な状態を保つことが大切です。
- 共有物を避ける: タオルやお風呂のおもちゃなどは、個人用にするようにしましょう。
- プールやお風呂での注意: 公共のプールやお風呂に入る際は、清潔な水着を着用し、シャワーを浴びるようにしましょう。
- 早期発見: 水いぼを見つけたら、早めに皮膚科を受診しましょう。
その他
- 痒みが強い場合: かきむしると感染が広がるため、痒みが強い場合は、医師に相談して薬を処方してもらいましょう。
- 学校や保育園: 水いぼができた場合は、学校や保育園に伝えて、他の子供への感染を防ぐようにしましょう。
まとめ
水いぼは、ウイルスが原因でできる感染症です。自然に治ることもありますが、治療することで早く治すことができます。早期発見・早期治療が大切です。もし、水いぼができた場合は、皮膚科を受診して、適切な治療を受けましょう。
この記事は、一般的な情報であり、医療のアドバイスではありません。 水いぼに関することで心配な場合は、必ず医師にご相談ください。