うおのめとは?
うおのめ、正式には「鶏眼(けいがん)」と呼ばれるものは、皮膚が長期間にわたり物理的な圧迫を受け続けたことによって、角質が厚く硬くなり、皮膚の中に食い込むように生じたものです。
うおのめの原因
- 不適切な靴の着用: サイズが合わない靴、かかとが低い靴、硬い靴などを長時間履くことで、特定の場所に圧力がかかりやすくなります。
- 足の変形: 外反母趾やハンマートゥなどの足の変形は、特定の部位に体重がかかりやすく、うおのめができやすい状態を作ります。
- 繰り返される摩擦: 同じ場所で繰り返し皮膚が擦れることで、うおのめができてしまうことがあります。
うおのめの症状
- 痛み: 特に歩行時や圧力がかかった時に、患部が鋭く痛みを感じます。
- 硬い角質: 患部は硬く、中心部に白い芯のようなものが見られることがあります。
- 患部の赤み: 慢性的な炎症を起こしている場合は、患部が赤くなることがあります。
うおのめの種類
- 普通性鶏眼: 一般的なうおのめ。
- 嵌入性鶏眼: 指の側面や爪の周囲にできるうおのめ。
- 種子状鶏眼: 小さい粒状のうおのめ。
うおのめの治療法
うおのめの治療法は、症状の程度や場所によって異なります。
1. 自宅でのケア
- 市販薬: コンパウンドや角質軟化剤などを患部に塗布し、軟らかくしてから削る方法があります。
- 保護パッド: 患部に保護パッドを貼ることで、圧力を軽減し、痛みを和らげることができます。
2. 医療機関での治療
- 薬物療法: 医師が処方する薬を用いて、角質を軟化させたり、痛みを軽減させたりします。
- 外科的治療: 芯を切除するなど、外科的な処置を行う場合があります。
- 液体窒素療法: 患部に液体窒素を当てて、凍らせて除去する方法です。
- レーザー治療: レーザーを用いて、患部を蒸散させて除去する方法です。
うおのめの予防
- 適切な靴の選択: サイズがぴったりで、足に合った靴を選びましょう。
- 足のケア: 定期的に足を洗い、乾燥させ、保湿ケアを行いましょう。
- 足に合ったインソール: 足の形状に合ったインソールを使用することで、圧力を分散させることができます。
- 早期発見: うおのめは早期発見・早期治療が大切です。
うおのめと間違えやすいもの
- ウイルス性イボ: ウイルスが原因でできるもので、うおのめとは異なる治療法が必要です。
- 悪性腫瘍: 悪性腫瘍の場合、放置すると危険です。
まとめ
うおのめは、日常生活でのちょっとした工夫や、適切な治療によって改善することができます。ご自身で治療を行う場合は、説明書をよく読み、使用方法を守りましょう。症状が改善しない場合は、皮膚科医に相談することをおすすめします。
【注意点】
- 自宅での治療で効果が見られない場合や、症状が悪化する場合は、必ず医師にご相談ください。
- 足にできたすべての硬いものがうおのめとは限りません。特に、色が変わったり、出血したりする場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。