鵞口瘡とは?
鵞口瘡(がこうそう)とは、カンジダ菌というカビの一種が口腔内に感染することで起こる病気です。特に新生児や乳児に多く見られ、口の中に白い膜のようなものができたり、赤みがみられるのが特徴です。
鵞口瘡の原因
鵞口瘡の原因は、カンジダ菌の感染です。カンジダ菌は、私たちの体内に常在している菌の一種ですが、免疫力が低下したり、口腔内の環境が変化したりすることで増殖し、感染を引き起こします。
- 新生児や乳児の場合:
- 未熟な免疫システム
- 抗生物質の長期使用
- 母乳不足
- 口腔内の衛生状態が悪い
- 大人や免疫力の低下している人の場合:
- 糖尿病
- AIDS
- ステロイド剤の使用
- 抗がん剤の使用
- 口呼吸
鵞口瘡の症状
- 白い膜: 舌、頬の内側、口蓋などに白い膜状のものができる。
- 赤み: 膜の下の粘膜が赤く腫れている。
- 痛み: 痛みを感じる場合もあるが、痛みがないことも多い。
- 口角炎: 口角が切れてしまう。
- 味覚異常: 味が感じにくくなる。
鵞口瘡の治療法
鵞口瘡の治療は、抗真菌薬(カンジダ菌を殺す薬)を用います。
- 塗り薬: 口腔内に直接塗布する薬が一般的です。
- 内服薬: 重症の場合や、広範囲に感染している場合は、内服薬が使用されます。
治療期間は、症状の程度によって異なりますが、通常は1週間程度です。
鵞口瘡の予防
- 口腔衛生: 歯磨きを丁寧に行い、口腔内を清潔に保ちましょう。
- 哺乳瓶の消毒: 哺乳瓶は毎回しっかりと消毒しましょう。
- 授乳中の母親: 母親がカンジダ感染している場合は、治療を行いましょう。
- 免疫力の低下を防ぐ: 健康な生活を送ることが大切です。
鵞口瘡に関するQ&A
Q. 鵞口瘡はどのくらいで治りますか?
A. 治療を開始し、適切なケアを行えば、通常1週間程度で症状が改善します。しかし、重症の場合や、免疫力の低下している人では、治療に時間がかかることがあります。
Q. 鵞口瘡は再発しますか?
A. 免疫力が低下している状態が続いたり、治療が不十分だったりすると、再発する可能性があります。
Q. 鵞口瘡は人にうつりますか?
A. 人から人へ感染することはありますが、まれです。主に、免疫力の低下している人や新生児に感染するリスクが高まります。
Q. 鵞口瘡と口内炎の違いは何ですか?
A. 鵞口瘡はカンジダ菌による感染症で、白い膜ができるのが特徴です。一方、口内炎は、様々な原因で口腔内の粘膜にできた傷で、痛みを伴うことが多いです。
Q. 鵞口瘡は放置しておいても大丈夫ですか?
A. 放置しておくと、感染が拡大したり、他の部位に感染が広がったりする可能性があります。また、痛みや不快感を感じることがあります。
まとめ
鵞口瘡は、適切な治療を行えば治る病気です。しかし、再発しやすい病気でもあるため、口腔衛生をしっかりと行い、免疫力を高めることが大切です。症状が気になる場合は、早めに医師に相談しましょう。
【ご留意事項】
- この情報は一般的な情報であり、個人の症状や状態によって治療法は異なります。
- 症状が気になる場合は、必ず医師にご相談ください。