涙嚢炎とは?
涙嚢炎とは、目の内角にある涙嚢という袋に細菌が感染し、炎症を起こす病気です。涙が鼻へと流れる経路である鼻涙管が詰まり、涙が滞留することで細菌が繁殖しやすくなります。
涙嚢炎の原因
- 鼻涙管の閉塞: 加齢による鼻涙管の狭窄、鼻炎や副鼻腔炎などの炎症、外傷などが原因で鼻涙管が閉塞することがあります。
- 細菌感染: 鼻涙管にたまった涙の中に細菌が繁殖し、炎症を起こします。
涙嚢炎の症状
- 目やに: 目やにが多く、特に朝起きたときに目を開けにくいことがあります。
- 涙目: 涙が溢れて、視界がぼやけることがあります。
- 腫れ: 涙嚢のあたりが赤く腫れ、痛みを伴うことがあります。
- 熱: 高熱が出ることもあります。
涙嚢炎の治療法
涙嚢炎の治療法は、炎症の程度や原因によって異なります。
- 抗生物質: 炎症を抑えるために、抗生物質の点眼薬や内服薬が処方されます。
- 温罨法: 温かいタオルなどで患部を温めることで、炎症を鎮める効果が期待できます。
- 膿の排出: 膿が溜まっている場合は、針で穿刺して排出する場合があります。
- 手術: 慢性的な涙嚢炎や、他の治療法が効果がない場合は、鼻涙管を拡げる手術が行われることがあります。
涙嚢炎の予防
- 清潔な状態を保つ: 手を清潔に保ち、目をこすらないようにしましょう。
- 鼻炎や副鼻腔炎の治療: 鼻炎や副鼻腔炎は、涙嚢炎の原因となることがあります。これらの疾患を適切に治療することが大切です。
- 定期的な眼科検診: 早期発見・早期治療のため、定期的に眼科を受診しましょう。
涙嚢炎に関するQ&A
Q. 涙嚢炎はどの科を受診すればいいですか? A. 涙嚢炎は眼科を受診してください。
Q. 涙嚢炎は治りますか? A. 抗生物質による治療や手術など、適切な治療を行うことで、多くの場合は治癒します。
Q. 涙嚢炎を放置するとどうなるのですか? A. 涙嚢炎を放置すると、慢性化したり、他の眼疾患を引き起こす可能性があります。
Q. 涙嚢炎は再発しますか? A. 鼻涙管の構造的な問題がある場合は、再発する可能性があります。
Q. 涙嚢炎と結膜炎の違いは何ですか? A. 結膜炎は結膜(眼球の白目とまぶたの裏側を覆っている膜)の炎症ですが、涙嚢炎は涙嚢の炎症です。症状も異なり、結膜炎は充血や痒みが特徴的です。
まとめ
涙嚢炎は、涙が鼻へと流れる経路が詰まり、細菌が感染することで起こる病気です。目やに、涙目、腫れなどの症状が現れます。治療は、抗生物質の投与や手術など、原因や症状に合わせて行われます。早期に治療を開始することで、症状の改善が期待できます。
もし、涙嚢炎の症状が気になる場合は、眼科を受診しましょう。
【注意点】 この情報は一般的な情報であり、個人の症状や状態によって治療法は異なります。必ず医師にご相談ください。