前庭神経炎

前庭神経炎とは?

前庭神経炎は、内耳と脳をつなぐ前庭神経に炎症が起こり、突然、激しい回転性のめまいが生じる病気です。まるで自分がグルグルと回転しているような感覚が、何の前触れもなく襲ってくるのが特徴です。

前庭神経炎の原因

前庭神経炎の詳しい原因は、まだ解明されていません。しかし、発症前に風邪をひいていたという人が多く、ウイルス感染が原因の一つと考えられています。その他、アレルギーや免疫の異常などが関与している可能性も指摘されています。

前庭神経炎の症状

  • 激しい回転性のめまい: これが最も特徴的な症状です。安静にしていても、体位を変えても、常にぐるぐる回るような感覚に襲われます。
  • 吐き気、嘔吐: めまいに伴い、吐き気や嘔吐が起こることがあります。
  • ふらつき感: めまいが治まっても、しばらくはふらつき感が続くことがあります。

前庭神経炎の治療法

前庭神経炎の治療法は、主に対症療法が中心となります。

  • 薬物療法: めまいを抑える薬、吐き気を抑える薬などが処方されます。
  • 安静: めまいが激しい間は、安静にすることが大切です。
  • リハビリテーション: めまいが落ち着いてきたら、平衡感覚を回復させるためのリハビリテーションを行います。

前庭神経炎の予防

前庭神経炎を完全に予防することは難しいですが、以下のことに注意することで、発症のリスクを減らすことができます。

  • 風邪をひかないようにする: 風邪を引かないように、手洗いやうがいを心がけましょう。
  • ストレスを溜めない: ストレスは免疫力を低下させるため、ストレスを溜めないように心がけましょう。
  • 規則正しい生活: 規則正しい生活を送ることで、体の抵抗力を高めましょう。

Q&A

Q. 前庭神経炎は治る病気ですか?

A. はい、多くの場合、数週間から数ヶ月で症状は改善していきます。しかし、後遺症としてふらつき感が残る場合もあります。

Q. 前庭神経炎とメニエール病の違いは何ですか?

A. 前庭神経炎とメニエール病は、どちらもめまいを伴う病気ですが、原因や症状が異なります。メニエール病は、内耳のリンパ液のバランスが崩れることで起こり、難聴や耳鳴りを伴うことが多いです。一方、前庭神経炎は、前庭神経の炎症が原因で起こり、聴力には問題がないことが多いです。

Q. 前庭神経炎は再発しますか?

A. 再発する可能性は低いですが、まれに再発することもあります。

Q. 前庭神経炎で日常生活に支障が出る場合はどうすればいいですか?

A. めまいがひどい場合は、日常生活に支障が出ることもあります。そのような場合は、医師に相談し、適切な治療やリハビリを受けましょう。

まとめ

前庭神経炎は、突然、激しい回転性のめまいが起こる病気です。まだ原因が完全に解明されていないため、予防は難しいですが、風邪をひかないようにするなど、基本的な健康管理を心がけることが大切です。もし、めまいを感じたら、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。