婦人科検診とは、女性特有の病気を早期発見・早期治療するために行う検査の総称です。主に、子宮、卵巣、乳房などの状態を調べます。
目的
- 子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、乳がんなどの早期発見
- 子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫などの婦人科疾患の早期発見
- 性感染症の検査
- 更年期障害の相談
- 月経不順や不正出血などの症状の原因特定
主な検査項目
婦人科検診の検査項目は、年齢や目的によって異なりますが、一般的な項目は以下の通りです。
検査項目 | 詳細 | 目的 |
問診 | 月経周期、性経験、既往歴、自覚症状など | リスク評価、症状の把握 |
内診 | 医師による膣内の触診 | 子宮や卵巣の異常の有無 |
細胞診(子宮頸がん検査) | 子宮頸部の細胞を採取して検査 | 子宮頸がんの早期発見 |
経腟超音波検査 | 超音波で子宮や卵巣の画像診断 | 子宮筋腫、卵巣嚢腫などの発見 |
乳房検査 | 医師による視触診、マンモグラフィー、乳房超音波検査 | 乳がんの早期発見 |
血液検査 | ホルモン値、腫瘍マーカーなど | ホルモンバランス、がんのリスク評価 |
尿検査 | 性感染症検査など | 性感染症の有無 |
補足
- 上記は一般的な検査項目であり、年齢や症状、医療機関によって内容は異なります。
- 婦人科検診は、子宮頸がん、乳がんなどの早期発見に有効です。
- 定期的な受診をおすすめします。
- 検査内容や頻度については、医師と相談して決めましょう。
対象となる方
- 20歳以上の女性:子宮頸がん検診
- 40歳以上の女性:乳がん検診
- その他、月経不順、不正出血、下腹部痛などの症状がある方
- 性感染症が心配な方
- 更年期障害の症状がある方
受診の頻度
- 子宮頸がん検診:2年に1回
- 乳がん検診:2年に1回(40歳以上)
- その他の検査:症状や年齢に応じて、医師と相談して決めましょう。
婦人科検診を受ける際の注意点
- 月経中は避ける(一部の検査は可能)
- 検査前日は性交渉を避ける
- 検査前に排尿を済ませておく
- リラックスして受診する
婦人科検診を受けるメリット
- 早期発見・早期治療により、病気の進行を抑えることができる
- 定期的な検診により、自分の体の状態を把握できる
- 不安や疑問を解消できる
婦人科検診は、女性の健康を守るために大切な検査です。定期的に受診し、ご自身の健康状態を確認しましょう。