血圧

血圧は、健康状態を知る上で重要な指標の一つです。血圧検査でわかること、基準値、高血圧によって疑われる病気、治療法について解説します。

血圧検査でわかること

血圧検査では、以下の2つの値を測定します。

  • 収縮期血圧(最高血圧):心臓が収縮し、血液を送り出すときの血管にかかる圧力
  • 拡張期血圧(最低血圧):心臓が拡張し、血液が心臓に戻るときの血管にかかる圧力

これらの値から、血管にかかる負担や、心臓の健康状態を知ることができます。

血圧の基準値

血圧の基準値は、以下の通りです。

  • 正常値:収縮期血圧120mmHg未満かつ拡張期血圧80mmHg未満
  • 高値血圧:収縮期血圧120~129mmHgかつ拡張期血圧80mmHg未満
  • I度高血圧:収縮期血圧130~139mmHgまたは拡張期血圧80~89mmHg
  • II度高血圧:収縮期血圧140~159mmHgまたは拡張期血圧90~99mmHg
  • III度高血圧:収縮期血圧160mmHg以上または拡張期血圧100mmHg以上

ただし、これらの値はあくまで目安であり、年齢や既往歴などによって適切な血圧は異なります。

基準値より高い場合に疑われる病気

血圧が高い状態が続くと、以下のような病気を引き起こす可能性があります。

  • 脳卒中:脳の血管が詰まったり、破れたりすることで起こる病気
  • 心筋梗塞:心臓の血管が詰まり、心臓の筋肉に血液が流れなくなる病気
  • 腎臓病:腎臓の機能が低下する病気
  • 動脈硬化:血管が硬くなり、弾力性を失う病気

これらの病気は、命に関わる場合や、後遺症が残る場合があります。

治療法

高血圧の治療法は、以下の3つが中心となります。

  1. 生活習慣の改善
    • 減塩
    • バランスの取れた食事
    • 適度な運動
    • 禁煙
    • 節酒
    • ストレスの軽減
  2. 薬物療法
    • 医師の指示に従い、降圧薬を服用
  3. その他
    • 原因となる病気がある場合は、その病気の治療

高血圧は、自覚症状がない場合でも、放置すると重大な病気を引き起こす可能性があります。定期的に血圧を測定し、適切な血圧を維持することが大切です。