検査でわかること
白血球は、体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物から体を守る免疫機能において重要な役割を担っています。白血球数検査では、血液中に存在する白血球の数を測定することで、以下のことがわかります。
- 感染症の有無: 白血球数は、感染症にかかると増加することが多いため、感染症の有無や重症度を判断する材料となります。
- 炎症の有無: 白血球数は、炎症反応が起こると増加することがあるため、炎症の有無を判断する材料となります。
- 白血病などの血液疾患の有無: 白血球数が異常に増加または減少する場合、白血病などの血液疾患が疑われることがあります。
- 免疫機能の状態: 白血球の種類や数を調べることで、免疫機能の状態を把握することができます。
基準値
白血球数の基準値は、一般的に1マイクロリットルあたり3,500~9,000個とされています。ただし、基準値は検査機関や年齢、性別などによって若干異なる場合があります。
基準値より高い場合に疑われる病気
白血球数が基準値より高い場合、以下のような病気が疑われます。
- 感染症: 細菌、ウイルス、真菌などによる感染症
- 炎症性疾患: 肺炎、虫垂炎、関節リウマチなど
- 白血病: 骨髄で白血球が異常に増殖する血液がん
- その他: ストレス、喫煙、激しい運動など
ただし、白血球数が高いからといって、必ずしも病気であるとは限りません。健康な人でも、一時的に白血球数が増加することがあります。
治療法
白血球数が高い場合の治療法は、原因となる病気によって異なります。
- 感染症: 原因となる病原体に対する抗菌薬、抗ウイルス薬、抗真菌薬などによる治療が行われます。
- 炎症性疾患: 抗炎症薬、免疫抑制薬などによる治療が行われます。
- 白血病: 化学療法、放射線療法、造血幹細胞移植などが行われます。
- その他: 原因となる生活習慣の改善や、原因薬の中止などが行われます。
白血球数の異常を指摘された場合は、医師の指示に従い、適切な検査や治療を受けるようにしましょう。