BMI(体格指数)とは
BMI(Body Mass Index)とは、身長と体重から算出される、肥満度を表す体格指数のことです。計算式は「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で、国際的にも成人の肥満度を測る指標として広く用いられています。
検査でわかること
BMI検査では、以下のことがわかります。
- 肥満度判定: BMI値によって、自分が痩せ型なのか、普通体重なのか、肥満なのかを客観的に判断できます。
- 生活習慣病リスクの評価: BMI値が高いほど、生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症など)のリスクが高まることが知られています。
- 健康状態の把握: 定期的にBMIを測定することで、体重の変化を把握し、健康管理に役立てることができます。
基準値
BMIの基準値は、以下の通りです。
- 18.5未満: 低体重(痩せ型)
- 18.5以上25未満: 普通体重
- 25以上30未満: 肥満1度
- 30以上35未満: 肥満2度
- 35以上40未満: 肥満3度
- 40以上: 肥満4度
ただし、これはあくまで目安であり、筋肉量が多い人はBMI値が高くても肥満とは限りません。
基準値より高い場合に疑われる病気
BMI値が基準値より高い場合、以下のような病気が疑われます。
- 生活習慣病: 糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症(痛風)など
- 心血管疾患: 狭心症、心筋梗塞、脳卒中など
- 呼吸器疾患: 睡眠時無呼吸症候群、喘息など
- 整形外科疾患: 変形性関節症、腰痛など
- その他: 脂肪肝、胆石、一部のがんなど
これらの病気は、肥満が原因で発症・悪化することがあります。
治療法
BMI値が高い場合の治療法は、主に以下の3つです。
- 食事療法: バランスの取れた食事を心がけ、摂取カロリーを減らします。
- 運動療法: ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を中心に、運動習慣を身につけます。
- 行動療法: 食事や運動の習慣を見直し、改善するためのサポートを受けます。
これらの治療法を組み合わせることで、効果的に体重を減らし、健康状態を改善することができます。
BMIは、あくまでも肥満度を測る一つの指標です。BMI値だけで健康状態を判断せず、定期的な健康診断や医師の診察を受けるようにしましょう。