ナイアシンは、ビタミンB群の一種で、エネルギー代謝や皮膚・粘膜の健康維持に重要な役割を果たす栄養素です。
ナイアシンの効能
- エネルギー代謝の促進: 糖質、脂質、タンパク質をエネルギーに変換するのを助けます。
- 皮膚や粘膜の健康維持: 皮膚や粘膜の健康を保ちます。
- 神経機能の維持: 脳や神経系の正常な機能を維持します。
- 血行促進: 血管を拡張し、血行を促進する作用があります。
- LDLコレステロール低下・HDLコレステロール増加: 脂質代謝の改善効果が期待できます。
ナイアシンを摂取しすぎると
ナイアシンを過剰に摂取すると、以下のような副作用が現れることがあります。
- 皮膚の紅潮: 顔や首が赤くなることがあります。
- 吐き気・嘔吐: 消化器系の不調が現れることがあります。
- 肝機能障害: 大量摂取で肝機能に影響を与える可能性があります。
- 血糖値上昇: 糖尿病患者は注意が必要です。
ナイアシンが欠乏すると
ナイアシンが欠乏すると、以下のような症状が現れることがあります。
- ペラグラ: 皮膚炎、下痢、精神神経症状を伴う病気です。
- 口内炎: 口の中や舌に炎症が起こることがあります。
- 食欲不振: 食欲が低下することがあります。
- 疲労感: 疲れやすくなることがあります。
- 不眠: 睡眠障害が現れることがあります。
ナイアシンの1日の摂取量
ナイアシンの1日の推奨摂取量は、成人男性で15mgNE、成人女性で12mgNEです。NE(ナイアシン当量)は、ナイアシンとトリプトファン(体内でナイアシンに変換されるアミノ酸)の両方を考慮した単位です。
ナイアシンを効率よく摂取する方法
- バランスの取れた食事を心がける: ナイアシンは様々な食品に含まれているため、バランスの取れた食事を心がけることで十分に摂取できます。
- ナイアシンが豊富な食品を積極的に摂取する: レバー、魚、肉、豆類などに多く含まれています。
- アルコールの過剰摂取を控える: アルコールはナイアシンの吸収を阻害する可能性があります。
ナイアシンを多く含む食べ物(表)
食品名 | ナイアシン含有量(mgNE/100g) |
鶏むね肉 | 14.8 |
まぐろ | 14.5 |
かつお | 19.0 |
豚レバー | 16.5 |
落花生 | 12.0 |
たらこ | 8.0 |
ナイアシンに関するQ&A
- Q. ナイアシンはサプリメントで摂取した方が良いですか?
- A. 基本的には食事から摂取できます。医師の指示がない限り、サプリメントでの過剰摂取は控えましょう。
- Q. ナイアシンは美容効果がありますか?
- A. ナイアシンは皮膚や粘膜の健康維持に関わるため、美容効果も期待できます。
- Q. ナイアシンはアルコール代謝に関係ありますか?
- A. ナイアシンはアルコール代謝に関わりますが、過剰摂取は肝臓に負担をかける可能性があります。
ナイアシンは、健康維持に欠かせない栄養素です。バランスの取れた食事と必要に応じてサプリメントを活用し、適切に摂取しましょう。