症状
2〜14日(通常2〜6日)の潜伏期のあと、突然の高熱、頭痛、筋肉痛、食欲不振などがみられます。約半数は、胸や背中に発疹が出ます。
症状は通常は1週間以内で開腹しますが、ごく一部(1%以下)は脳炎を起こし、激しい頭痛、けいれん、意識障害、筋力低下などの症状が現れます。脳炎は、高齢者に多く発生し、患者の約10%が死亡します。
感染しても症状が出ない不顕性感染が80%程度あります。
原因
ウエストナイルウイルスを保有する蚊に刺されて感染し、発症します。
蚊は、ウエストナイルウイルスに感染している鳥を刺すことでウイルスを保有します。
従来、アフリカ、ヨーロッパ、中東、中央アジア、西アジアなどで発生していましたが、1999年にニューヨークで発生して以来、北米でもみられるようになりました。
治療法
特別な治療法はなく、対処療法(発熱に対する解熱薬など)が行われます。発生しやすい地域では、蚊に刺されないよう、十分に注意します。