前立腺肥大症の原因と症状

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症状

前立腺が肥大して尿道を圧迫するために、排尿のときにさまざまな困難が生じます。

尿は細く、勢いがなくなって、出るまでに時間がかかったり、おなかに力を入れないと出にくくなります。

また、肥大した前立腺によって膀胱が刺激されるため、排尿の回数が増える頻尿になります。とくに、夜間にたびたび尿意を感じて目覚め、がまんができなくなる夜間頻尿が多くみられます。

さらに、尿が全部出きらずに膀胱に残る(残尿)状態が続くと、尿閉といってほとんど尿が出なくなることもあります。

原因

前立腺の内側にある尿道周囲腺が増殖して肥大し、前立腺の中を通る尿道を徐々に圧迫します。加齢によるホルモンのアンバランスが原因で、65歳以上のほとんどの男性は前立腺が肥大化しており、40%前後の人に前立腺肥大症の症状がみられます。

治療法

症状が軽ければ治療の必要はありません。生活上の注意として、便意があれば改善し、過度の飲酒、激しい運動、過労、長時間の座位での仕事を避けます。

薬物療法

初期であれば、前立腺や尿道に作用して排尿をよくする薬で治療します。前立腺や尿道に作用して前立腺を縮小させるホルモン薬を使う場合もあります。

手術療法

排尿困難で日常生活に障害をきたしたり、腎臓機能が低下した場合に行います。肥大した前立腺を切除する根本的な治療法です。

最良の方法は経尿道的前立腺切除術で、これは尿道から切除強を入れて、前立腺を見ながら非大部分を高周波電流を通した電気メスで切り取ります。痛みがなく、出血も少ないので、合併症がある場合でも受けられます。

大きな肥大症には開腹手術を行います。最近はレーザー光線や超音波を利用する方法もとられています。

温熱療法

尿道からプローブを挿入して前立腺を加熱し、肥大した部分を破壊する方法です。

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