症状
梅毒は、性感染症の一種です。感染初期に治療を受けずにいると、長年にわたって症状が段階的に進行し、後期には脳や脊髄がおかされる神経梅毒に至ることがあります。
感染してから数年ないし数十年経過し、40〜50歳に発症して急速に進行するものを進行まひといい、頭痛、疲労感、集中力低下、不眠、記憶障害、言語障害、麻痺性発作(めまい、てんかん、失神など)がみられます。身だしなみがだらしなくなる、非常識な行動が目立つなど、人格の変化をともなうこともあります。
末期になると、認知症が進み、身体衰弱も激しくなります。
脊髄がおかされるものを脊髄癆といい、このタイプでは、脚に刺すような強い痛みが生じ、やがて歩行困難になります。
原因
病原体のトリポネーマが脳や脊髄をおおっている髄膜に感染することで発症します。
治療法
神経梅毒一般に対しては、抗菌薬のペニシリンによって治療します。