緑内障(青そこひ)の原因と症状

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症状

視野が狭くなり、視力が落ちてきます。急性緑内障は眼圧が急激に上がり、適切な処置がなされないと、数日で失明する危険性があります。

慢性緑内障はゆるやかに進行するため、発見しにくい病気です。

原因

眼圧を正常に保つ働きをしているのが房水です。房水は毛様体でつくられ、つねに流れていますが、その排出口である隅角になんらかの障害があって流れが悪くなると、眼圧が上昇し、視神経が圧迫されます。この状態が緑内障で、次の2種類にわけられます。

閉塞隅角緑内障

隅角が虹彩にふさがれてしまうものです。急性ではある日突然起こる視力低下、頭痛や眼痛、吐き気が特徴です。夜に起こることが多く、内科的疾患と混同されがちですが、結膜の充血、角膜の濁り、散瞳(瞳孔が開いた状態)など、目の異常で鑑別できます。

以前から眼圧が高い状態が続いていて起こる慢性のものは、眼痛があり、電灯などの抗原の周囲に虹が見えるようになります。

開放隅角緑内障

眼圧は上がりますが、無症状なので気づきにくいものです。目が疲れやすく、光源のまわりに虹が見え、だんだん視野欠損を生じます。眼精疲労や老眼(老視)と間違われ、処置が遅れてしまうことがあります。

遺伝的な要素もあるので、身内に緑内障の人がいて、前述のような症状がみられた場合は、念の為に受診しましょう。

なお、高血圧だから眼圧も高いとはかぎりません。眼圧は血管ではなく、房水に影響されて上がるものなので、血圧と眼圧は直接的な関係はないとされています。

治療法

急性緑内障は、点眼薬や注射、内服薬などを用いて眼圧を下げてから、房水の流れをよくするためのレーザー治療を行います。

慢性緑内障の場合は、点眼薬とレーザーや手術で眼圧を下げるようにします。

緑内障にかかると完治させるのは困難です。治療は眼圧を正常範囲に下げることで視野欠損を最小限にとどめることを主に考えます。

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