進行性多巣性白質脳症の原因と症状

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症状

ウイルスに感染後、しばらく経過してから発症する遅発性ウイルス脳炎のひとつです。片側のまひ、運動障害、視力障害、失語症、認知障害などの症状が急速に進行し、やがて意識障害が現われ、昏睡状態におちいります。

発症から1〜6ヶ月で死亡するケースが少なくありません。

原因

大脳の白質(大脳皮質の内側の、神経線維が集まっている部分)に、パポバウイルスが感染して発症します。

がんや白血病、悪性リンパ腫などで免疫力が低下している人、自己免疫疾患のために免疫抑制薬を使用している人に起こりやすく、健康な人が感染しても発症することはまずありません。

治療法

抗ウイルス薬が効果を示すこともありますが、あまり期待できません。免疫力低下の原因となっている病気の治療が可能であれば、生存期間を延ばすことができます。

免疫抑制薬を使用している場合は、薬を中止することで症状が治まることも、まれにあります。

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