眼圧検査

眼圧検査とは

眼圧検査とは、眼球の内圧(眼圧)を測定する検査です。眼圧は、眼球の形状を維持し、視機能を正常に保つために重要な役割を果たしています。眼圧が高すぎたり低すぎたりすると、視神経に悪影響を及ぼし、様々な眼の病気を引き起こす可能性があります。

眼圧検査でわかること

眼圧検査では、以下のことがわかります。

  • 眼圧の高さ
  • 緑内障の早期発見
  • その他の眼の病気の発見

眼圧を測定することで、眼球内の房水(ぼうすい)と呼ばれる液体の量や流れの状態を把握することができます。房水は、眼球内を循環し、栄養を供給する役割を果たしていますが、何らかの原因で房水の排出が滞ると、眼圧が上昇します。

眼圧の基準値

眼圧の正常値は、一般的に10~21mmHg(ミリメートル水銀柱)とされています。ただし、眼圧には個人差があり、時間帯によっても変動することがあります。そのため、眼圧の数値だけで病気を判断することはできません。

基準値より高い場合に疑われる病気

眼圧が基準値よりも高い場合、以下の病気が疑われます。

  • 緑内障:視神経が障害され、視野が狭くなる病気です。
  • 高眼圧症:眼圧が高い状態が続く病気です。緑内障に進行する可能性があります。
  • ぶどう膜炎:眼球内の炎症性疾患です。
  • ステロイド緑内障:ステロイド薬の副作用で眼圧が上昇することがあります。

これらの病気は、早期発見・早期治療が重要です。眼圧が高いと指摘された場合は、眼科医の指示に従い、適切な検査や治療を受けるようにしましょう。

治療法

眼圧が高い場合の治療法は、原因となる病気によって異なります。

  • 緑内障、高眼圧症:点眼薬、レーザー治療、手術など
  • ぶどう膜炎:点眼薬、内服薬、注射など
  • ステロイド緑内障:ステロイド薬の中止、点眼薬など

眼圧を下げるための点眼薬には、房水の産生を抑える薬や、房水の排出を促進する薬など、様々な種類があります。眼科医は、患者さんの状態に合わせて適切な薬を選択し、使用方法を指導します。

また、生活習慣の改善も眼圧を下げるために重要です。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけ、ストレスを溜めないようにしましょう。

眼圧検査は、眼の健康状態を把握するために重要な検査です。定期的に眼科を受診し、眼圧検査を受けるようにしましょう。