出血時間検査

出血時間とは

出血時間とは、皮膚から出血した際に、血が止まるまでにかかる時間を測定する検査です。この検査によって、血小板の機能や血管壁の状態を知ることができます。

検査でわかること

出血時間の検査では、主に以下の2つがわかります。

  • 血小板の機能: 血小板は、出血を止めるために重要な役割を果たしています。出血時間が長い場合、血小板の数が少ない、または機能が低下している可能性があります。
  • 血管壁の状態: 血管壁は、血液が血管外に漏れ出すのを防ぐ役割を果たしています。出血時間が長い場合、血管壁が脆弱になっている可能性があります。

基準値

出血時間の基準値は、検査方法によって異なりますが、一般的には以下の通りです。

  • デューク法(耳たぶ):1~3分
  • アイビー法(前腕):2~5分

基準値より高い場合に疑われる病気

出血時間が基準値よりも高い場合、以下の病気が疑われます。

  • 血小板減少症: 血小板の数が減少する病気です。
  • 血小板機能異常症: 血小板の機能が低下する病気です。
  • フォン・ヴィレブランド病: 血液凝固に必要なフォン・ヴィレブランド因子が不足する病気です。
  • 血管性血友病: 血管壁が脆弱になる病気です。
  • 薬物: アスピリンなどの抗血小板薬や、ワルファリンなどの抗凝固薬を服用している場合、出血時間が長くなることがあります。

治療法

出血時間が基準値よりも高い場合の治療法は、原因となる病気によって異なります。

  • 血小板減少症: 原因となる病気の治療や、血小板輸血が行われます。
  • 血小板機能異常症: 原因となる病気の治療や、薬物療法が行われます。
  • フォン・ヴィレブランド病: フォン・ヴィレブランド因子製剤の投与や、薬物療法が行われます。
  • 血管性血友病: 血管壁を強化する薬物療法や、手術が行われることがあります。
  • 薬物: 服用している薬物の種類や量を見直すことがあります。

出血時間の検査で異常値が出た場合は、医師の診断を受け、適切な治療を受けるようにしましょう。