3) 日本人に増加する腎臓病


最近、日本人に増えている病気といえば、高血圧糖尿病脳卒中心臓病などがその代表ですが、実はもうひとつ忘れてはいけない病気があります。それが腎臓病です。

腎臓病は急性の症状があらわれて発症するケースもありますが、多くは自覚症状がなく、本人が気付かないうちに腎臓病になっていることが少なくありません。

そのため治療が遅れて悪化していることもよくあります。

さらに近年では、高血圧や糖尿病といった腎臓の機能低下を招く病気が増加しており、これも腎臓病患者の増加に大きく影響しています。

腎臓病は決して珍しい病気ではありません。むしろ現代人にとって非常に身近で注意すべき病気であることをよく知っておきましょう。

最近、慢性腎臓病(CKD)という病気の概念が注目されています。

腎臓病患者の増加を裏付けているのが透析療法を受けている患者数の増加です。

透析の患者さんが毎年増えているのは、高齢化や透析治療の効果によって死亡者が減っていることも関係していますが、やはり、腎臓病患者そのものの増加が根底にあることは間違いありません。

PAGE TOP