症状
自覚症状はなく、健診の結果、たんぱく尿や血尿から発見されることが多いのですが、かぜや急性胃腸炎にかかった1〜2日後に、血尿が出て自分で気付くこともあります。
原因
腎臓の糸球体に、血液中のたんぱく質の一種であるIgA(免疫グロブリンA)が沈着して起こる腎炎です。慢性腎炎のなかで最も多く、4〜5割を占めています。
なんらかの抗体が体内に入り、抗体としてIgAが過剰に作られて起こると考えられます。
治療法
以前は、IgA腎炎で腎機能が低下することはあまりないとみられていましたが、最近では腎不全に移行して透析療法が必要になる人もいることがわかってきました。
腎生検で組織の変化を調べて、軽ければ経過観察をしますが、重い場合は副腎皮質ステロイド薬を用いて機能低下を防ぎます。