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膠原病とは

膠原病と言う病気は、複雑多岐にわたる病気で、その症状を一言では説明できません。あえて簡潔に表現するとすれば「体の中の血管と結合組織に炎症が起こる」病気です。血管と結合組織は体内の至るところに存在しているので、基本的には体中の部位で病気が発症する可能性があります。

普通の病気は、肺炎や胃潰瘍などのように、ひとつの臓器に病気が発症しますが、この膠原病は違います。体中のあちこちの臓器で同時多発的に炎症が起こる多臓器疾患なのです。

しかも、急激に始まった炎症がすぐに治ることはなく、慢性的に続くのが一般的です。そのために、様々な症状が1年余りにわたり頻発し、それからようやく治療が始まると言うこともあります。また、治療中も薬の量を間違えると、症状が出現するといった慢性の経過をたどることも少なくありません。

膠原病は難病である」と言われるのは、このように慢性的な経過をたどり、しかも体のあちらこちらに炎症起こす多臓器疾患だからです。

膠原病の由来とは

一般的に病名を聞くと、それが大体どの部位の病気なのかを連想できます。例えば、肺炎といえば肺に起こる病気ですし、胃潰瘍といえば胃に潰瘍ができる病気と理解することができます。

しかし、「こうげんびょう」という字を読んでも、それが体のどのV2発症するかを理解するのは難しいでしょう。膠原病と言う発音から高原病と言う文字を連想する人もいれば、高山病の1種だと思う人も少なくありません。

膠原病の膠原とは、体内の代表的な結合組織である膠原繊維から来ています。動物の骨や皮を煮詰めて接着剤として使っているものを膠(にかわ)と言いますが、この膠のもとになるのが膠原繊維です。膠原繊維はコラーゲン繊維とも呼ばれています

膠原病は病気の集合体

膠原病は1つの病気ではありません。体の結合組織に発症する複数の病気の総称です。

膠原病は一昔前まで、全身性エリテマトーデス関節リウマチ強皮症多発性筋炎皮膚筋炎結節性多発動脈炎リウマチ熱の6つの病気が含まれていました。

この6つの病気は早期に発見されたことから、医師の間では古典的膠原病と呼ばれることもあります。

また、最近では、この中のリウマチ熱の原因が溶連菌感染であることが判明しました

また近年では、膠原病にはこの6つの病気の他にも多くの病気が含まれるようになっています。例えば混合性結合組織病シェーグレン症候群ウェゲナー肉芽腫症大動脈炎症候群ベーチェット病抗リン脂質抗体症候群なども膠原病として分類されています。

膠原病の3分類

膠原病は、臨床的な視点から、リウマチ性疾患、免疫学的な視点から、自己免疫疾患、病理組織学的な視点から、結合組織疾患の3つに分類されます。

リウマチ性疾患

関節、筋肉、骨、靭帯、腱などに痛みやこわばりが生じる病気

自己免疫疾患

わたしたちのからだには、外部から侵入するウイルスや細菌などの病原体から身を守るために、これらを排除する「免疫」というしくみが備わっています。この免疫が、自分自身に向けて働きだしてしまうことで発症する病気です。

結合組織疾患

結合組織は、細胞の栄養補給や老廃物の排除などの働きをしています。結合組織が侵された結果、細胞や組織に障害がおこる病気です。

膠原病になりやすい人の特徴

膠原病は性別でみると、圧倒的に女性の方が多いのが特徴です。関節リウマチで例をあげると、男性と女性の比率は3対7で7割が女性です。また、全身性エリテマトーデスでは、その差がさらに顕著に現れており、比率でいうと1対20といわれています。