流行性耳下腺炎(おたふく風邪)の原因と症状

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症状

ウイルス感染後14〜25日の潜伏期のあと、痛みをともなって耳下腺が腫れてきます。腫れは片側だけのこともあれば両側のこともあり、片側ずつ順に腫れることもあります。耳下腺のほか、顎下腺や舌下腺が腫れることもあります。

微熱程度の発熱が、耳下腺の腫れる前からピークのころまで続きます。腫れは、通常5日から1周間でひきます。感染しても症状を示さない不顕性感染が30%程度あります。

症状が明らかに認められた人の3〜10%が髄膜炎を合併するほか、思春期以降の男性では約20〜30%が睾丸炎を、女性では約7%が卵巣炎を起こすとされています。

難聴は、約2万人に1人と、頻度は低いものの永久的な障害になる重大な合併症です。膵臓炎や脳炎を合併することもあります。

原因

ムンプスウイルスの感染によって起こります。冬から初夏にかけて患者数が増加します。幼児に多くみられます。

感染経路は、飛沫感染と接触感染です。周囲への感染性があるのは、発症の数日前から症状出現後9日目ごろまでです。一度かかると免疫ができます。2回以上かかったという場合は、ムンプスウイルス以外のウイルスや細菌によって耳下腺の腫れる症状が出たものと考えられます。

治療法

特別な治療法はなく、対処療法(発熱や耳下腺の痛みに対して解熱鎮痛薬を用いるなど)が中心です。発熱が持続するときや、いったん下がった熱が再び上昇したとき、嘔吐や頭痛があるときなどは、髄膜炎を併発している場合があります。すでに受信していても、再受信してください。

なお、おたふくかぜには、予防接種(生ワクチン)があります。

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