ヘルパンギーナとは?
ヘルパンギーナは、主にコクサッキーウイルスA群が原因となって起こる急性感染症です。主に乳幼児や小児に多くみられ、夏に流行することが特徴です。発熱と口の中の粘膜にできる水疱が特徴的な症状です。
ヘルパンギーナの原因
ヘルパンギーナの原因は、主にコクサッキーウイルスA群です。このウイルスは、感染した人の咳やくしゃみの飛沫を吸い込むこと(飛沫感染)や、ウイルスが付着した手で口や鼻を触ること(接触感染)によって感染します。
ヘルパンギーナの症状
- 発熱: 突然の高熱(38℃~40℃)が1~3日間続きます。
- 咽頭痛: のどが赤くなり、痛みを伴います。
- 口内炎: 口蓋(上あご)や口蓋垂(のどちんこ)に直径1~2mmほどの小さな水疱ができ、破れて浅い潰瘍になります。
- 全身症状: 食欲不振、嘔吐、倦怠感、頭痛などがみられることがあります。
ヘルパンギーナの治療法
ヘルパンギーナはウイルス感染症のため、特効薬はありません。そのため、対症療法が中心となります。
- 解熱鎮痛剤: 高熱や痛みを緩和するために、解熱鎮痛剤が処方されることがあります。
- 水分補給: 発熱や嘔吐による脱水症状を防ぐために、こまめな水分補給が大切です。
- 食事: 咽頭痛が強い場合は、柔らかい食事や飲み物を与えましょう。
- 安静: 十分な休息をとることで、回復を早めます。
ヘルパンギーナの予防
ヘルパンギーナは、完全に予防することは難しいですが、以下のことに注意することで、感染リスクを減らすことができます。
- 手洗いの徹底: こまめな手洗いは、感染予防の基本です。
- 咳エチケット: 咳やくしゃみをするときは、口や鼻を覆いましょう。
- 人混みを避ける: 感染者がいる可能性のある場所を避けるようにしましょう。
- おもちゃや食器の共有を避ける: 感染している人がいる家庭では、おもちゃや食器の共有を避け、こまめに消毒しましょう。
ヘルパンギーナに関するQ&A
Q. ヘルパンギーナはどのくらい続くのですか?
A. 発熱は通常2~4日で治まりますが、口内炎の治癒にはもう少し時間がかかることがあります。
Q. ヘルパンギーナは大人にも感染しますか?
A. はい、大人も感染することがあります。ただし、小児に比べて症状が軽症で、気づかないうちに感染してしまうこともあります。
Q. ヘルパンギーナと手足口病の違いは何ですか?
A. ヘルパンギーナと手足口病は、どちらもエンテロウイルスが原因で起こる病気ですが、症状が異なります。手足口病は、口内炎に加えて、手足に赤い発疹が出るのが特徴です。
Q. ヘルパンギーナは重症化することがありますか?
A. 通常は数日で回復しますが、まれに脳炎や心筋炎などの重篤な合併症を起こすことがあります。
Q. ヘルパンギーナにかかったら学校を休ませるべきですか?
A. 発熱や強い痛みがある場合は、学校を休ませ、安静にすることが大切です。
まとめ
ヘルパンギーナは、夏に流行するウイルス性の病気で、主に乳幼児や小児がかかります。発熱と口内炎が特徴的な症状です。特効薬はないため、対症療法が中心となります。こまめな手洗いなど、予防策を心がけましょう。
もし、お子様がヘルパンギーナの症状を呈している場合は、早めに小児科を受診しましょう。