ノロウイルス食中毒

ノロウイルスとは?

ノロウイルスは、非常に小さなウイルスで、感染力が極めて強く、少量でも食中毒を起こします。主に冬場に流行し、集団感染を引き起こすことがあります。

原因

ノロウイルスは、主に経口感染します。

  • 汚染された食品を食べる: 二枚貝、生野菜、果物などが主な感染源です。
  • 感染者の嘔吐物や便に触れる: 感染者の嘔吐物や便に含まれるウイルスを口にしてしまうことで感染します。
  • 汚染された手指で口を触る: 感染者の手を介してウイルスが口に運ばれることで感染します。

症状

ノロウイルスに感染すると、以下の症状が現れます。

  • 嘔吐: 急に激しい嘔吐が起こることが特徴です。
  • 下痢: 水様性の下痢が続きます。
  • 腹痛: 胃が痛んだり、お腹がぐるぐる鳴ったりします。
  • 吐き気: 常に吐き気を感じます。
  • 発熱: 微熱が出る場合もあります。

症状は、通常24~48時間で始まり、2~3日で軽快しますが、体力が低下している人や高齢者、乳幼児などは重症化する場合もあります。

治療法

ノロウイルスによる食中毒の特効薬はなく、対症療法が中心となります。

  • 水分補給: 嘔吐や下痢で体内の水分が失われるため、経口補水液などでこまめに水分を補給することが大切です。
  • 安静: 体を休ませ、安静にすることが大切です。
  • 食事: 症状が落ち着くまでは、消化の良いものを少量ずつ食べましょう。

予防

ノロウイルス食中毒を防ぐためには、以下の予防策が重要です。

  • 手洗いの徹底: 食前やトイレの後など、こまめな手洗いを心掛けましょう。
  • 食品の加熱: 二枚貝は十分に加熱調理し、生食は避けましょう。
  • 調理器具の消毒: 調理器具は、熱湯消毒や塩素消毒を行いましょう。
  • 嘔吐物や便の処理: 感染者の嘔吐物や便は、塩素系漂白剤で消毒しましょう。
  • 集団感染予防: 施設などでは、こまめな換気や消毒を行いましょう。

Q&A

Q. ノロウイルスは一年中感染するのですか?

A. ノロウイルスは一年中感染する可能性がありますが、特に冬場に流行する傾向があります。

Q. ノロウイルスはどのくらいの期間感染力があるのですか?

A. 症状がなくなっても、数日間は便中にウイルスが排出されることがあります。

Q. ノロウイルスは再感染する可能性はありますか?

A. はい、再感染する可能性があります。

Q. ノロウイルスワクチンはありますか?

A. 現在、ノロウイルスワクチンは実用化されていません。

Q. ノロウイルスに感染したら、学校や職場を休むべきですか?

A. 症状が続く間は、学校や職場を休み、他の人の感染を防ぐようにしましょう。

まとめ

ノロウイルス食中毒は、感染力が強く、集団感染を引き起こしやすい病気です。予防策をしっかりと行い、感染を防ぐことが大切です。もし、症状が出た場合は、早めに医療機関を受診しましょう。